黒田如水 [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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感想・レビュー・書評

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  • 中国出張中に読んだ本。
    読むまでは、軍師としての名前しか知らなかったのですが、なかなか面白く読めました。でも、途中で終わっているのが残念。どちらかと言うと、竹中半兵衛のキレの良さが記憶に残っちゃってるんですけどね。

  • 言わずと知れた今年大河ドラマの「黒田官兵衛」を主人公とした小説です。しかも吉川英治。
    が!この小説短いなあ…と思って読めば、なんと「黒田如水」になる前に終わってるじゃないですか…えええー…
    ま、でも面白かったです。
    竹中半兵衛がめっちゃかっこよいですし、黒田官兵衛も頭もよく信念ある男ですが、欠点もある男に書かれています。
    大河の予習にもなりました。

  • 2014大河ドラマという事で、予習。
    吉川英治作品は宮本武蔵に次いで2作目。

    吉川英治らしくやや創作面が強い気はしますが、黒田官兵衛の生涯における前半部を知るには十分かと思います。史実かどうかはさておき、ドラマティックな展開は、飽きさせずに楽しみながら読み進めることができます。

    おそらくですが、大河ドラマのキャストを見るとかなり女性陣が充実している上、官兵衛との色恋沙汰を匂わせるような紹介文も目に付きますので、2014の大河ドラマにおける黒田官兵衛は、「一夫一妻の純愛」ではなく「恋多き男」として描かれるのかもしれませんね。そういう意味では、司馬遼太郎氏の『播磨灘物語』よりもこちらの『黒田如水』に近いのかもしれません。

    官兵衛役が岡田君では仕方ないか(笑)

  • 2014年の大河ドラマの主人公でもある「黒田官兵衛」の若き日を描く吉川英治の作品。
    タイトルは「黒田如水」なのに、描かれているのは中国攻めのあたりまでで、信長もまだ健在だし、「如水」の如の字も出てこない。とはいえ、だから面白くないとかそんなことは一切なく、そこはさすがの吉川英治、読み始めたら止まらなくなる。
    特に、主君・小寺政職にだまされ、荒木村重に幽閉されるあたり、もどかしく、早く助け出されて欲しいと願いながら読み、織田家と通じた村重の家臣たちが城下に火を放った隙に助け出されるシーンなど、手に汗を握る臨場感で引き込まれた。
    盟友・半兵衛との別れなど、重要なシーンはいくつもちりばめられているが、これから秀吉の片腕として大いに腕をふるうはずのところで終わるため、素直にその後の官兵衛の行く末を読みたくなる。吉川英治がそこまで書いていてくれたらと思わずにいられない。

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著者プロフィール

吉川 英治
1892年〈明治25年〉 - 1962年〈昭和37年〉。本名:吉川 英次。
様々な職についたのち作家活動に入り、『鳴門秘帖』などで人気作家となる。
代表作に『宮本武蔵』や『新・平家物語』がある。

「2024年 『吉川英治 大活字本シリーズ 三国志 第5巻 孔明の巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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