赤い蝋燭と人魚 [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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本棚登録 : 37
感想 : 11
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感想・レビュー・書評

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  •  ブクログの誰かのレビューをちらと見て、気になっていた本。割と有名?
     人間の温かさの下で育ってほしいと願う母親と、最後の結末の対比が大きすぎて悲しい。おじいさん・おばあさんの気持ちの裏側があったら……と想像をなんとなくしてしまう。本当はつらかったんじゃないのかなとか。南の方へ連れて行かれた人魚は鬼になってしまったのだろうか。

  •  どんなに心優しい人間でも、ふとした瞬間、欲望剥き出しの醜い生き物に変貌する。勧善懲悪、因果応報。そんなお話。

  • 最初は美しい情景ばかりが描かれていたのに、次第に剥き出しになっていく人間の醜さが秀逸にえがかれている。勧善懲悪の物語だった。

  • 私にとって、小川未明というと・・
    この作品となります。

  • 目線が変わる。その仕掛けが見事。静かな怖さ。人間の怖さ。落ち着いて読みたい小作品。

  • この話を読んだ後は赤い蝋燭を見るのが怖い。

  • 短いけれど凄い話でした。神様は神にもなるし、鬼にもなる。

  • 小川未明やっと真面目に読んだ。酒井駒子の絵で絵本?が出ているらしく…ぜひ読みたい!!

  • 初・小川未明。

    序盤は勝手にかぐや姫的なストーリーを想像していた。

    美しく健気な娘を平然と売り渡す老夫婦の変貌ぶり、そんな娘を獣同然に扱おうとする香具師が恐ろしい。

    人々の関心が娘の美しさから、蝋燭の不思議な力、そして最後には神に移って行く様はとても自然で醜い。

    きっと信心も彼らにとっては一時の病のようなものなんだろう。短いながら、人間の底の浅さというか、醜さを見せつけられる。

    娘の悲しみと人間を信じ切っていた母親の恨みと、そして本当に神が祟ったのかなと思ってしまう結末だった。

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著者プロフィール

明治・昭和時代の小説家・児童文学作家。新潟県出身。「日本児童文学の父」と呼ばれ、『赤い蝋燭と人魚』『金の輪』などの名作を多数創作。

「2018年 『注文の多い料理店/野ばら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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