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青空文庫 ・電子書籍
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青空文庫
『山之口貘詩集』
著者:(やまのくち ばく)
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底本: 山之口貘詩集
出版社: 原書房
初版発行日: 1958(昭和33)年7月15日
喪のある景色/世はさまざま/疊/炭/思ひ出/結婚/友引の日/夢を見る神/上り列車/彈痕/紙の上/日和/襤褸は寢てゐる/加藤清正/鼻のある結論/士族/猫/轉居/思辨/來意/再會/座蒲團/傘/數學/僕の詩/存在/食ひそこなつた僕/マンネリズムの原因/無機物/音樂/會話/日曜日/挨拶/岬/玩具/第一印象/石/生きてゐる位置/光線/夢の後/夜/解體/青空に圍まれた地球の頂點に立つて/賑やかな生活である/妹へおくる手紙/疲れた日記/無題/夜景/生活の柄/論旨/大儀/鏡/食人種/自己紹介/立ち往生/雨と床屋/萌芽/唇のやうな良心/座談/端書/現金/春愁/教會の處女/若しも女を掴んだら/求婚の廣告/杭/天/散歩スケッチ/晴天/動物園/ものもらひの話
喪のある景色
うしろを振りむくと
親である
親のうしろがその親である
その親のそのまたうしろがまたその親の親であるといふやうに
親の親の親ばつかりが
むかしの奧へとつづいてゐる
まへを見ると
まへは子である
子のまへはその子である
その子のそのまたまへはそのまた子の子であるといふやうに
子の子の子の子の子ばつかりが
空の彼方へ消えいるやうに
未來の涯へとつづいてゐる
こんな景色のなかに
神のバトンが落ちてゐる
血に染まつた地球が落ちてゐる詳細をみるコメント0件をすべて表示
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