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感想・レビュー・書評
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当時の汽車車内で居合わせた医学博士と理博の会話の回想から「陶器鑑賞について素人にわかる内容で2時間以内で説明して欲しい」「それは2時間では説明できない」というやりとりを切り口に当時から30年程経過した著者の今の立場で陶器に対する愛着と陶器を通じて美術鑑賞のコツがわかりやすく書かれている。
注目すべき一節は「食器は料理の着物」で美味しいお料理も食器が合っていないと見た目にも美味しく感じることができない=お料理もオシャレは大事という部分。
そもそも美食家であった魯山人がおいしい料理を乗せる器が良いものがなく、あったとしても高価で実用的ではなかった。自身で料理に見合う器を作り出したのがきっかけとなり、陶芸家としてのちに活躍することになった。美術鑑賞とは、自然美と人工美に分けることを解釈した。みずからの教養を高めないと美の価値がわからない。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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北大路魯山人の作品





