双生児 ――ある死刑囚が教誨師にうちあけた話―― [青空文庫]

  • 青空文庫
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感想・レビュー・書評

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  • こんなにも悪人というか、地道に重ねる悪事の数々でいやわりと酷いんじゃね、この犯人は、ってとこだけど、何故にここまで丁寧な口調なのかってのは江戸川乱歩あるある。しかしまぁこれだけ楽しんだなら悔いもなかろうという豪快な生き方にはちょっと憧れるわ。

  •  果たして双生児が入れ替わって周囲の人間が気付かないことあるのでしょうか。
     ミステリー小説としては面白いのですが、現実にはあり得ないと思います。
    「空想科学読本」というものがありますが、もし「空想推理読本」という企画があったならば検討してほしい。
     それから、指紋のネガというのはそんなに自然に偶然取れるものでしょうか。
     作中ではさる医学博士がさんざん研究して判明した事例が語られています。
     これは現実にあった事例なのでしょうか。
       https://diletanto.hateblo.jp/entry/2021/05/29/173100

  • 途中でオチがわかっちゃったなーと思ったら、まさかそう来るとは……。

  •  たぶん再読。ポーの「ウィリアム・ウィルソン」のように、そこにもう1人のよく似た自分が<いる>のに、<いない>話ではなく、本当にいた話。
     疑心暗鬼になりすぎて、足元をすくわれたパターンなんだけど、精神的には「ウィリアム・ウィルソン」のように、もう一人のよく似た自分に振り回されたわけで。

  • 自分の罪を語るタイプのミステリ。
    乱歩の一人称語りは心地いいなあ。トリックとかはないのだけど、この死刑囚さんは結局おマヌケだったのかな?

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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