日記帳 [青空文庫]

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感想・レビュー・書評

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  • この作品は登場人物が私と弟と雪枝さんの三人いて、弟が死んでしまった後に発見した絵葉書の謎を私が解き明かしていく物語です。弟と雪枝さんの関係について私が推理していく様子が書かれていて様々な考えを巡らせているのを読んでいてとてもわくわくする場面が多かったです。また、最後には私の衝撃的な事実を知り、弟と雪枝さんの恋を応援する私の姿を見ていたので儚さを感じました。推理の臨場感と恋愛のドキドキする展開の二つの面が合わさってとても面白い作品でした。とてもおすすめです。

  • 1984年に誕生し「明智小五郎」などの推理小説で有名な江戸川乱歩によって書かれた推理要素の入っている恋愛ものの本。
    主人公は弟の遺品から日記を見つけ雪枝という女性との手紙のやり取りを知る。
    そのやりとりに隠された秘密とは…
    最後には衝撃の展開が待っています。
    ヘタレな弟と雪枝の間のお互い臆病になって駆け引きをしてしまうところがいじらしく、現代でもこんな恋愛をしている人はたくさんいるのではないかと共感する点は多いです。またSNSが普及してきた現在、いかに自分の気持ちを直接相手に伝えることが重要か改めて考えさせられます。
    すぐに読み終わる短編小説なので皆さんも是非読んでみてはいかがでしょうか。

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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