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感銘を受けたSF

らきむぼんさんのまとめ

らきむぼんさんのまとめ

ジャンル : / SF

作成日 : 2013年9月24日

更新日 : 2013年11月7日

  • 本当に面白いと思ったものしか載せません。

  • 他のSFもいくつか読んでいるのだけれど、なるべくクオリティを保ちたいので、いつも本棚でつけている評価で☆5の点数を付けたものしか基本的には載せないことにします。例えば☆4の『パプリカ』あたりは原作小説も今敏監督のアニメ映画版も大好きではあるし、『イブの時間』も評価は低いんだけれどノベライズ本にしては悪くない。一番迷ったのが鈴木光司の『エッジ』上下巻で入れたい気持ちは強かったのだけれど小説として少々の欠陥を感じたので、載せてません。個人的にはおすすめだけれど・・・というものはこの3作です。もしこのまとめに載せた小説が好きだったらこの3作も面白いと思うかも。

    順番は王道的なものから順に。
    最後の方は他ジャンルも兼ねているようなものになってると思います。
    コメントは最初にあらすじのコピペ、次に僕の感想的なものを。当時のレビュー見ながら「今」の感想を書きます。

  • らきむぼんさんのまとめ

    初版から36年後に書き直された新版、初の邦訳!SFを超えた「哲学小説」! 地球上空に、突如として現れた巨大な宇宙船。オーヴァーロード(最高君主)と呼ばれる異星人は姿を見せることなく人類を統治し、平和で理想的な社会をもたらした。彼らの真の目的とはなにか? 異星人との遭遇によって新たな道を歩み始める人類の姿を哲学的に描いた傑作SF。

    1953年に海外で書かれた小説なのだけれど、まず時と言語による文章的な障壁はそこまで感じない。現代人でもかなり読みやすい。SFという分野はかなり入りにくいジャンルで、所謂「初心者」(僕もそこまで読んでいないので初心者なのだけれど)のような人は、科学的用語が並んでいたらまず「読まず嫌い」するのだと思う、そしてその上に翻訳がとっつきにくく若干古典がかってるとなると読まない人が多い。しかし、少なくとも光文社古典新訳文庫ならば池田真紀子氏の訳が素晴らしく、内容以前の障壁はなくなると思う。
    内容も面白い。後半の展開は、60年前にこんな哲学的なことをSFに落とし込んだすごい人がいたのか、とかなり感激した。まさに今のこの時代を描写している場面もあって、それは60年前に書かれたとは思えないほど「現代」的。もちろん流石に「インターネット」なる発明が成されたということまでは予見できなかったようではあるが、逆にそのような時代を感じる部分もあって面白い。僕らの時代にタイプライターが登場したりするから思わずにやけてしまう。
    オーヴァーロードという支配者の真の目的と人類の進む道、「幼年期」という言葉の意味が、終盤にかけて明かされる。それは想像力豊かな現代人には堪らなく引き込まれるに違いない。

  • らきむぼんさんのまとめ

    月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。ハードSFの新星が一世を風靡した出世作。

    これはSFと古典ミステリの融合のようにも思える作品。もちろん内容は完全にSFなのだが、「真実の開示」がミステリ然としているからなかなか新鮮。ある人はこれを読んで小説として欠陥があると述べたようなのだけれど、その気持は少しだけ解る。これはある意味褒め言葉で、ストーリーにおいて大事な登場人物のキャラクターというものがこの小説では少々弱い。それだけシナリオの構成が見事だからだと思う。小説には「情報開示や種明かし」に重きを置くものと、「キャラクターの印象深さ」に重きを置くものがあるけれど、これはまさに前者の代表みたいなもの。終始科学的な説明の面白さだとか、僅かな情報から仮説を導いてそこから更に謎が増えてまた仮説が出て、最後に伏線を回収して一つの答えを出す、というような情報開示的な側面が強かった。
    知識と情報の伏線回収、謎が謎を呼ぶミステリ的展開、この二つは非常に面白かった。後半は一気に読んでしまうくらい仮説が次から次に出てくる。流れるようなストーリーがなくとも、「ひとつの事件の報告書」を読んでいるような綺麗な論理の流れが在るため面白い。
    「星を継ぐもの」というタイトルの秀逸さを感じさせる終わり方も中々に印象深かった。
    ちなみにこれもなかなかに翻訳が上手い。

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    ノルウェー海で発見された無数の異様な生物。海洋生物学者ヨハンソンの努力で、その生物が海底で新燃料メタンハイドレートの層を掘り続けていることが判明した。カナダ西岸ではタグボートやホエールウォッチングの船をクジラやオルカの群れが襲い、生物学者アナワクが調査を始める。さらに世界各地で猛毒のクラゲが出現、海難事故が続発し、フランスではロブスターに潜む病原体が猛威を振るう。母なる海に何が起きたのか?

    上中下巻、全部で1600を超える長編だがスラスラ読める。強いて言えば上巻が少々しんどい。ただしそれは中巻以降の展開の補助として必要な布石を置くためなので致し方ない。
    テーマは現代科学が大きく影響している地球規模の大事件。海を舞台としたSFで、上記の古典SFとは全く趣の異なる「現代だから書ける」小説だと思う。古典がどうしても肌に合わないならば、この作品がおすすめ。翻訳者も日本人に解りやすい書き方をしていて、翻訳本にしては読みやすさは邦作並み。
    迫力は文章でも解るほどで、映画化したらかなり面白いだろうと想像できる。地球の危機を描くアクション映画のような一面もある。また一方で宗教的、哲学的な人類の葛藤も描かれている。
    母なる海に起きた「異常」が与える人類への教訓を読者が想像しながら読めるのが面白い。

  • らきむぼんさんのまとめ

    化学者の妻が、不可解な交通事故死を遂げた。夫は妻の死を受けいれられず、肝細胞を“Eve1”と名づけ培養する。徐々に恐るべき性質をあらわす…。人間という種の根幹を揺るがす物語。(篠田節子)


    先に注意して欲しいのが、作者の瀬名秀明という人物なのだけれど、この人は元々生物学者で、つまり生物SFを書かせたら「本物」のアプローチをしてきます(笑)
    それで注意してほしいというのは専門用語。本物だけに物凄い量の参考文献や論文を使って専門用語もバンバン使ってSFを書く人です。もちろん小説なので説明はされているからそこまで身構えなくとも読めるのだけれど、最初のSFとしては少々難易度が高い。しかし面白さはしばらく脳に残るような鮮烈さがあったので僕はよく友人にこれを勧めます。
    鈴木光司の『リング』とよく比較される作品。SFなのだけれどどこか「恐怖」もある。バイオホラーとでも呼べばいいのかなと思ってます。
    内容としては、「ミトコンドリア」の起源というノンフィクションの情報から、その「秘密」というフィクションを引き出し、リアルとも虚構とも言えぬ科学的な決着の仕方をしている新鮮な内容。息を呑む展開も楽しい。多分、「~に似てるな」とは思わせない作風です。僕はこれに近いものを今のところ一つしか知らない。それが次に紹介する同作者のもの。おそらく生物SFを書かせたらこの人の上を行く人はいないと思う。

  • らきむぼんさんのまとめ

    人類最後の秘境=脳。その研究のために、各分野の気鋭の学者が巨大施設「ブレインテック」に集められた。脳科学者・孝岡護弘もその一人だ。だが彼は赴任早々より、奇怪な現象に次々遭遇する。白き光芒を放つ女、幽体離脱体験、そしてエイリアンによる誘拐。孝岡の身に起きた出来事の意味は?そして、このプロジェクトの真の目的とは何なのか―。

    SF作品として、ここまで洗練された作品も少ないと思う。
    ノンフィクション学術書を読んでいるようなレベルの豊富な情報量と、それらの密接な関係性をたった一人の作者が書き上げていることに驚く。『パラサイト・イヴ』同様10年以上前の作品だけど、現在の科学を既に見据えてて、500以上の参考文献や参考論文を基礎に書かれてるから凄い。『パラサイト・イヴ』みたいに学問に興味のない人にとっては目が眩むような専門用語の量なのだけれど、逆に知的好奇心の強い人には専門的な説明シーンも楽しんで読むことが出来る。
    その内容は「脳・心・記憶・人工知能・人工生命・動物心理・神・エイリアンアブダクション・臨死体験」と、多岐に渡り、しかもそれらが関係ない事象ではなく科学的に結びついてくる。
    神や宇宙人のような、一般的にオカルト的な勘違いをされている分野に科学的な回答をしているのは素晴らしいし、面白い。科学を以って宇宙人やUFO、神や奇跡をある種の証明に導いているこの作品は、オカルト嫌いの人や、逆にオカルトを信じやすい人にも読んで欲しいと思えるほどに一つの説として完成している。
    唯物論のような科学的な立場だからこそ、「神や宇宙人」を扱えるということは、オカルトにアレルギーを持っている人には信じられないかもしれないけれど、そういう人こそ読んだら面白い反応をすると思う。
    主題となっている「神」についての作者の一つの解答も非常に納得の行く面白い説だと思った。「哲学すること」のなかで自分の中の科学と哲学の知識を総動員して神について考えたことがある人には、より結末は解りやすい。

  • らきむぼんさんのまとめ

    同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めた。―そしていま、浅川は一本のビデオテープを手にしている。少年たちは、これを見た一週間後に死亡している。浅川は、震える手でビデオをデッキに送り込む。期待と恐怖に顔を歪めながら。画面に光が入る。静かにビデオが始まった…。恐怖とともに、未知なる世界へと導くホラー小説の金字塔。

    これはSFではないのだけれど、SFとして勧めたい理由があります。
    まず、有名な「貞子のアレ」の原作がこの『リング』です。しかし僕はSFでないとは言っても、「これはホラーです」と言う気もさらさらない。これはミステリ寄りのホラーだと思って読むほうがふさわしいと思う。
    映画のリングは直接的恐怖を演出する工夫があえてなされています。監督の意向だそうです。でもその監督は原作のミステリ要素も高く評価したそうです。
    謎があってそれに恐怖して、そして解答がある。そういう作品として読むと『リング』の先にある『らせん』『ループ』という壮大な物語がより面白く感じます。

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    『らせん』と『ループ』は訳あってあらすじが出せないので、是非『リング』と『らせん』『ループ』は三つ合わせて一つとでも思って読んでもらえれば。
    『リング』だけ読む人が多いような気がするのだけれど、僕が本当におすすめしたいのは『らせん』『ループ』です。
    『らせん』は本当に衝撃的で、『リング』よりも強く印象に残っている。『リング』がホラーミステリならば『らせん』はSFミステリという感じ。
    『ループ』も驚いたといえば驚いた。これはもうホラー的な要素は消滅していて、リングシリーズ三作目まででは最もこのまとめに合っているかもしれない。『ループ』まで読んで初めてリングシリーズは全体を掴むことが出来ます。
    シリーズなのでこればかりは、なんとも説明ができないのだけれど、とにかく『リング』をテレビから貞子が出てくるホラー映画という印象でしか見たことがない人は是非このリングシリーズを読んでみて欲しい。ホラー、ミステリ、SF、様々な方向から攻めてきて休む暇がないくらいにのめり込んで読めると思う。映画よりも遥かに壮大で面白いということは間違いなく言えます。

  • らきむぼんさんのまとめ

    三部作を補完する意味では読んでおくといいかも。

  • らきむぼんさんのまとめ

    新リングシリーズです。
    新シリーズは前シリーズをちゃんと覚えているとすごく面白い。まだ完結していないからこの先が楽しみなシリーズ。

  • という感じで、SFまとめでした。
    多分、そのうちにミステリ版もやります。僕の本命はミステリなのでw
    きっとミステリ版にもリングシリーズは登場しますね……

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