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戦略は仮説であり、具体的な手段。実践の中で検証され、形を変え研ぎ澄まされてこそ、生き残る。悪い戦略は「空疎」「目標と取り違えている」「重大な問題に取り組まない」。実践的な良書。
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責任は取るだけものではなく、持つもの。「目的を共有した対立」が大事。責任と組織、コミュニケーションの重要性についてわかりやすく整理されている。
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タイトルからは想像がつきにくいが、良質のリーダーシップ本。「自分の仕事のリーダーは自分」など、リーダーシップの本質がズバっと理解できる。超おすすめ。
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アップルのイノベーションに流れる哲学を学べる。人間や世の中は「邪悪な」複雑さに流れることが多い。シンプルさを作り出し、保つためには強い意志が必要。
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「自身の幸福を求める人が幸福になるとは限らない」「利益追求を第一に考える企業の利益率が秀逸とは限らない」など、「回り道」が目的実現には最善であるという内容。複雑性やリーンスタートアップにも通じる内容。
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個人的に最も好きな歴史上の人物である吉田松陰。若くして散っても、小さな塾から教え子に魂が受け継がれて維新を成し遂げた偉人。その遺された言葉が現代語に超訳されて蘇る。シャープに現代語に置き換えてくれているので、心にグサッと響く1冊。
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ストーリーが伝える力・その1。時にロジックよりも力強く、人の心を揺れ動かし、行動につなげることができる。ストーリーテリングのノウハウを基礎から応用まで多くの例で示してくれる。
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ストーリーが伝える力・その2。こちらはTEDトークの解説本。実際にTEDトークのプレゼンを見ながら読むと、彼らのプレゼンの極意がすっと腹に落ちる。自分もいつかスライドなしプレゼンにチャレンジしてみたい。
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GT-Rの元開発責任者の著書。結果を出すためには、過剰なヒトやカネを切り詰め、モノゴトの本質を常識にとらわれずに見極める。筆者の覚悟にしびれる。
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「生き残るため5つの課題」として、理念・イノベーション・適応力・情熱・イデオロギーの観点から考察する。包括的でバランスが取れた内容で、マネジメントの新形態などにも触れており、読むたびに新たな気づきを与えてくれそう。
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過去の文明崩壊から現代社会の課題を学べる。対処療法で問題が複雑で深刻になり、社会が多様性を排除し、問題が次世代に先送りされる。逃れるためには、長期計画と試行錯誤が重要。身近な問題にも適用できる気づきが多くある。
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一見、「全ての仕事をマニュアル化するとうまくいく」的な内容に見えるが、本質はそこではない。改善の「基準点」と、会社の「大事にしていること」の具体的な表現をマニュアルという道具を通じて仕組み化しきったところに強みがある。近い将来、組織運営に取り入れたいと思った本。
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元アップルのシニアマネージャーが、ジョブズ復帰前後のアップルの劇的な変化を臨場感高く伝える。ジョブズの経営センスとストイックさから実行された「風土改革」、特に「自由と責任と競争」をしっかり並立させている仕組みが凄い。「目から鱗」な事例が盛りだくさん。
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「なぜ雄弁でもないのに優れたマネージャーがいるのか」「なぜ意のままに部下を動かそうとすると、部下が動かないのか」などマネジメントの心理に田坂氏が鋭く切り込む。結局、マネジメントは人間性、特に誠実さと洞察力に尽きるのかもしれない。マネジメントに王道なし。
世界の経営学の現状をフラットな立場で俯瞰したエッセイ集のような本。単純に面白い。泥臭い一面もある「経営」をどう科学できるのか、今後の進化に期待。