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書店員が選ぶ【ほんのり切ない短編少女漫画】

m2716さんのまとめ

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ジャンル : マンガ / 少女マンガ

作成日 : 2014年1月18日

更新日 : 2014年1月19日

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    売上部数が良かったり映像化によって知名度が上がる等の理由で、有名なタイトルに目が行きがちな方々へ。
    機会が無ければ手に取らない、男女共に受け入れられそうなものを集めております。

    紹介する以下の作品は、読んだ後に心がじんわり暖かくなる様な、そんなお話。
     

  • m2716さんのまとめ

    ――彼女が暮らしている街、そこは死者が見える。
    この街では死後49日の間、死んだ者の姿が見え、言葉を交わす事が出来る。
    ある日、菫のクラスメイトの豊村が亡くなる。その豊村から突然「好きだった」と告白される。
    実体こそ持たないが、生前と変わらぬ姿で登校し、友人達とふざける豊村。彼の告白を、とても本気のものとして受け止められないけれど――
    死んだ彼と生きている彼女が、数週間を共に過ごす話。生と死の境界線、不可思議な奇跡の起こる場所。死んだ者と生きている者。触れる事が出来ない歯痒さと切なさに、視える事が時に残酷な世界。
    でもその中に淡く残る暖かさ。悲しいだけで終わらない、命の意味そのものを、言葉一つ一つを丁寧に扱う姿勢が窺える。視えている、聴こえている、けれども体温を感じられない。あと数日で消えてしまう……立場の異なる双方の感情を表情で表している描写が素晴らしい。

    『49 (Betsucomiフラワーコミックス)』より引用

    • 引用ここから 喉がひりひりする。声が震える。言葉が届かない、逃げ出したい。だけど……どんなに切望しても、取り戻せないものがある。 引用ここまで
  • m2716さんのまとめ

    読切4編を収録。表紙の少女が主人公の話「隣の彼方」。
    隣に住む幼馴染との関係を描いた物語。
    ――中学の時、あの日あの時、彼の放った言葉が、私の返した言葉が、今も心の奥にトゲとして残る。また元通りに戻れるかもしれない、そんな淡い期待を抱きながら、迎える春――
    綺麗な物事ばかりじゃない、人の不器用さだったり心が痛む様なドロドロした面をとても透明感ある繊細なタッチで描く作品。
    所々不思議、苦み、闇があり、そしてほんのりと甘さが滲む少女漫画とは思えない世界観。
    冒頭のカラー巻頭「ノストラダムスの榊くん」は傑作。

    『隣の彼方 (マーガレットコミックス)』より引用

    • 引用ここから ひとの体に傷つけるくらいなら、わたしを傷つければよかったんだ。 引用ここまで
  • m2716さんのまとめ

    知る人ぞ知る、あの「アオハライド」を手掛ける咲坂伊緒キャラクター原案の、劇場中編アニメのコミカライズ。
    今より少し未来の、人型のロボットが一緒に暮らす時代の京都。
    くるみは恋人のハルを飛行機事故で失ってから、押入れに引きこもってしまった。見兼ねたくるみの祖父はロボットQ01にくるみを救うよう依頼し、「ハル」の姿になったQ01がくるみを元の世界に戻そうと動き出す――「蘇り」を一つのテーマにおいた物語。
    映画を視聴した方には少し展開が早いと感じるかも知れない。けれど可愛らしい絵柄や雰囲気、この作品でしか見られない台詞、シーンや番外編がそれ等をカバーしている。祖父の「あの子を助けてやってくれ」と言う言葉によって生まれ変わったQ01が、ロボットにも拘わらず人間の様に笑ったり、泣いたり、照れたり、驚いたりしながらくるみや周りの人間と接して行く面も見所。

    『ハル (マーガレットコミックス)』より引用

    • 引用ここから くるみに、生きていることを思い出させるために、ボクは人間になった。 引用ここまで
  • m2716さんのまとめ

    ――変わらない筈のものが変わった時、見た事もない物語が始まる。
    短編集「竜の学校は山の上」で注目を集めた作者による新たな単行本、「竜のかわいい七つの子」。
    竜と人、人魚と野球少年、神様と小学生、その他狼男や超能力者等、住む世界を異にする者の間に結ばれた「絆」を題材としたストーリー。独自の世界観で親と子の絆を紡いだ描き下ろし「子がかわいいと竜は鳴く」の全7編が収められている。
    人と人との戦争、異種と共存する事の難しさ、一話毎きっちりと中身が詰まっていて、ファンタジックな内容に仕上げながらも時折爽やかな話を挟み和ませつつ「不思議な世界」と言う存在感を明確に主張させている。各話の内容に沿って、それぞれ絵柄まで変えて展開する技巧には驚きを隠せない。
    ページをめくる毎に自然とこの世界に入り込んでしまう。一押しの作品集。

    収録作品:『竜の小塔』『人魚禁漁区』『わたしのかみさま』『狼は嘘をつかない』『金なし白祿』『子がかわいいと竜は鳴く』『犬谷家の人々』

    『九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)』より引用

    • 引用ここから あなたと一緒に、海が見れますようにと。 引用ここまで
  • m2716さんのまとめ

    連載作、「はじまりのにいな」を描く水森暦さんの短編集。
    ――「おれ明日お前に告白するわ」中一の冬、透吾は幼なじみの鈴に告白予告をした。しかし、想いを告げる前に木から転落して昏睡状態に……目覚めた時には四年の月日が経っていて――
    昏睡状態になった彼が目覚めてから動き始めた三角関係「彼女の涙が雪だとしたら」、命日に帰ってきた幼馴染「舞われ風車」、真反対の女の子のビターな友情「境界線」、夏休みの秘密基地と家出した小学生「夏が咲くころ」。
    ハッピーエンドではない、しかしどの話も前を向いて進み出そうとする話。
    目が覚めたら彼女の隣には既に誰かがいた。幸せにする筈だった。積もり積もる想い。
    物寂しさが散りばめられながら何処か後味の良いお話達。

    『彼女の涙が雪だとしたら―水森暦短編集 (花とゆめCOMICS)』より引用

    • 引用ここから 知れば知る程、大好きになった。まるで恋をしているかのように。 引用ここまで
  • m2716さんのまとめ

    連載中「赤髪の白雪姫」を描くあきづき空太さんの読切集。
    ――許嫁だったジルが行方知らずになり、その弟、ルセルの許嫁になったヴァーリア。納得がいかないヴァーリアは、ルセルと共にジルを捜すため旅に出る。普段は冷静で感情を表に出さないルセルと、ルセルに対して中々素直になれないヴァーリアの二人を待っていたのは――
    行方知れずになった兄を探して、弟とその許婚は旅に出る「ヴァーリアの花婿」、天龍が守る世界、龍の子と巫女「龍の守唄」、 魔法の力で繁栄する街から遠く離れた白い平原で出会った二人「銀世界の証明」、水神に祝福された土地の真相とは「おとぎばなしの筆」。
    全て異世界を舞台にファンタジー要素を落とし込んだ話が展開されており、しかしながら各話異なる設定で存分に美しい世界を魅せている。
    全ての物語が優しく幸せで切ない、痛々しい程綺麗に彩られた贅沢過ぎる短編集。

    『ヴァーリアの花婿 (花とゆめCOMICS)』より引用

    • 引用ここから 天龍になっても記憶は残るの? 引用ここまで
    • 引用ここから 感覚は変わるかもしれませんね。 引用ここまで
    • 引用ここから 変わらないといいわ。その手が今日までに感じた果物の重みも、水の冷たさも、人の体温も、ずっと、キトの中に残ってくれると嬉しいわ。 引用ここまで

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