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『筑摩選書』シリーズ

別府さんのまとめ

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ジャンル : / その他

作成日 : 2014年7月22日

更新日 : 2014年9月7日

  • 概要

  • 筑摩選書の本を羅列。
    その1 2013.12~2010.10 ←ココ
    その2 1948.10~1950

    出版社HP<http://www.chikumashobo.co.jp/special/chikumasensho/
     //2010/2011/2012/2013//

  • 2013年 25冊

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    日本人の生き方や日本文化の特異なスタイルを生みだす根源にあるものはなにか。それはかなの発明により独特の発展を遂げた日本語の構造にある。本書では甲骨文の誕生から王羲之による書の革命を経た東アジアのスタイルの起源と歴史を踏まえ、万葉歌から近代文体の達成を見た日本国憲法前文にいたるまで重層的に発展した日本における書と文のスタイルの変遷をたどりながら、その要点を明快に説きあかす。

    【目次】
    第1章 文体(スタイル)とはなにか(文体とはなにか―文体と書体
    日本の文体と東アジアの文体
    日本の文体と西欧の文体)
    第2章 日本の文体(スタイル)の形成史(中国の文体
    日本の文体
    日本の文体―近世・近代の文体)
    第3章 文体(スタイル)の現在(現在の文体・世界の文体)

    石川九楊(イシカワ キュウヨウ)
    1945年福井県越前市生まれ。京都大学法学部卒業。書家。批評家。主な著書に『書の風景』『書の交響』『筆蝕の構造』『漢字がつくった東アジア』(いづれも筑摩書房)、『書の終焉』(同朋舎出版、サントリー学芸賞)、『中国書史』(京都大学学術出版会)、『日本書史』(名古屋大学出版会、毎日出版文化賞)、『近代書史』(名古屋大学出版会、大佛次郎賞)、『二重言語国家・日本』(中公文庫)など多数ある。

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    あるものが生物か無生物か、私たちは直感的にわかる。ところが「生物とは何か」を定義しようとすると、きわめて難しいことに気づく。生物には、物理化学法則とは別の「生きもののルール」があるからだ。それはどういうものか。本書は、生物の起源、発生、進化、免疫、性、老化と死といった生命現象から、「生物とは何か」を解く試みである。生きものとは、ものすごくしたたかで案外いい加減である。それがわかるとき、きっと世界が違って見える(はずだ)。

    【目次】
    第1章 生きものというシステム
    第2章 生命のふるまい
    第3章 生命はいつ誕生したのか
    第4章 多様化する生命
    第5章 進化に目的はない
    第6章 作動しつつ変容する免疫システム
    第7章 性の様式はさまざま
    第8章 老・病・死という運命
    第9章 生きているとはどういうことか

    池田清彦(イケダ キヨヒコ)
    1947年東京生まれ。東京教育大学理学部卒業、東京都立大学大学院生物学専攻博士課程修了。山梨大学教育人間科学部教授を経て、現在、早稲田大学国際教養学部教授。専門は理論生物学、構造主義生物学。構造主義生物学の地平から多分野にわたって評論活動を行っている。主な著書は、『構造主義生物学とは何か』(海鳴社)、『分類という思想』(新潮社)、『新しい生物学の教科書』(新潮文庫)、『構造主義科学論の冒険』(講談社学術文庫)、『さよならダーウィニズム』(講談社選書メチエ)、『初歩から学ぶ生物学』(角川選書)、『ゼフィルスの卵』(東京書籍)、『やぶにらみ科学論』(ちくま新書)、『環境問題のウソ』(ちくまプリマー新書)など、多数。また、編著書に『遺伝子「不平等」社会』(岩波書店)、共訳書に『遺伝子神話の崩壊』(徳間書店)がある。

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    今なお、四〇パーセント台の視聴率を誇る、紅白歌合戦。「紅白」の歩みは、私たち日本人の歩みでもあった。美空ひばり、坂本九、山口百恵、都はるみ、SMAP、美輪明宏…。大晦日の夜、時代を彩る歌手が一堂に会し、その年のヒット曲を、懐かしの歌を、心に残る名曲を歌い上げる。時代とともにそのあり方を変えながら、国民的テレビ番組であり続ける「紅白」に、私たち日本人は何を求めてきたのか。今日に至るまでの「紅白」の歴史をたどり直し、日本人の心の軌跡を描き出す渾身作!

    【目次】
    序 私たちはなぜ、「紅白」を見続けるのか
    第1章 復興のなかの「紅白歌合戦」
    第2章 豊かさのなかの「紅白歌合戦」
    第3章 喪失と再生―八〇年代後半‐二〇〇〇年代の「紅白」
    終章 3・11以後の

    太田省一(オオタ ショウイチ)
    一九六〇年、富山県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学者。テレビ文化論が専門。著書として、マンザイブーム以降のテレビ的な笑いの変化を分析した『社会は笑う・増補版──ボケとツッコミの人間関係』(青弓社、二〇一三年)、一九七〇年代から現在までのアイドル、ファン、メディアの関係を跡づけた『アイドル進化論──南沙織から初音ミク、AKB48まで』(筑摩書房、二〇一一年)、編著書として『分析・現代社会──制度/身体/物語』(八千代出版、一九九七年)、『テレビだョ!全員集合──自作自演の1970年代』(長谷正人との共編、二〇〇七年)がある。

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    脳の病気というと「自分は関係ない」と思っている人がじつに多いもの。そう思わせているのも脳の働きです。病気になってからでは考えるひまもありません。病気になる「前に」それがどんなものなのか、どんな兆候や自覚症状があるのか、病院のかかり方から予防法まで、ひと通り知っておくことでリスクは大幅に減らせます。検査の数値の見方、飲酒の功罪、医師に質問する際のポイントなど、具体的な症例をもとに経験豊富な脳外科医が解説。

    【目次】
    第1章 もし突然倒れたら…
    第2章 知っておきたい頭痛三兄弟
    第3章 めまい・ふらつき・しびれ・ふるえ
    第4章 手術で治せる脳の病気
    第5章 脳卒中は防げます―脳卒中予防10カ条
    第6章 脳の医者のかかり方

    角南典生(スナミ ノリオ)
    一九五一年生まれ。松山市民病院脳神経外科部長。一九七六年岡山大学医学部卒業。一九八四年日本脳神経外科学会専門医取得。一九九六年より現職。二〇〇二年より松山市脳卒中対策協議会委員を務めた。著書に『Dr.すなみの脳のおはなし』『Dr.すなみのかしこい患者学』『Dr.すなみの脳のおはなしPART2』(以上、愛媛新聞社)がある。

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    歌は世につれ、世は歌につれ―昭和という時代を映す鏡であった戦後歌謡曲は、つねに「北」のイメージとともにあった。はやり歌に歌われた、失われた故郷をもとめる者、さすらいの地を探す者たちは、なぜ東北の大地をめざしたのか。都会と地方の関係はいかに移り変わってきたのか。「東北学」を提唱する民俗学者が、名曲の数々の背景にある、北の近代がはらんで来た精神史をたどりつつ、昭和の日本人の心情の深層に迫る。

    【目次】
    第1章 リンゴの唄
    第2章 北上夜曲
    第3章 北帰行
    第4章 ああ上野駅
    第5章 港町ブルース
    第6章 浜昼顔
    第7章 北国の春
    第8章 津軽海峡・冬景色
    第9章 俺ら東京さ行ぐだ
    第10章 みだれ髪

    赤坂憲雄(アカサカ ノリオ)
    一九五三年生まれ。学習院大学教授。福島県立博物館館長。東北学を提唱し、九九年『東北学』を創刊。『柳田国男を読む』『排除の現象学』『異人論序説』(ちくま学芸文庫)、『遠野物語へようこそ』(共著、ちくまプリマー新書)、『結社と王権』『境界の発生』『東北学/忘れられた東北』(講談社学術文庫)、『岡本太郎の見た日本』(岩波書店、ドゥマゴ文学賞・芸術選奨文部科学大臣賞受賞)、『東西/南北考』(岩波新書)、『3・11から考える「この国のかたち」』(新潮選書)など多数の著書がある。

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    民主主義は今、不信の目にさらされている。決定までに時間がかかり、「民意」は移ろいやすい…。だが、社会の問題を共同で解決する民主主義を手放してしまえば、私たちは無力な存在となる他ない。ならば、この理念を再生させるには何が必要か?「習慣」と「信じようとする権利」を重視する“プラグマティズム型”の民主主義に可能性を見出す本書は、この思想の系譜を辿り直し、日本各地で進行中の多様な実践に焦点を当て、考察を加えてゆく。未来が見通しがたい今、「民主主義のつくり方」を原理的に探究した、希望の書である。

    【目次】
    第1章 民主主義の経験
     アメリカという夢
     プラグマティズムと経験
     戦後日本における経験
    第2章 近代政治思想の隘路
     閉じ込められた自己
     依存への恐怖
     狭まった対話の回路
    第3章 習慣の力
     偶然から秩序へ
     習慣と変革
     民主主義の習慣
    第4章 民主主義の種子
     「社会を変える」仕事とは?
     「島で、未来を見る」
     被災地に生きる
    おわりに プラグマティズムと希望

    宇野重規(ウノ シゲキ)
    一九六七年、東京都生まれ。九一年、東京大学法学部卒業、九六年、同大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。政治思想史、政治哲学を専攻。現在、東京大学社会科学研究所教授。『政治哲学へ──現代フランスとの対話』(東京大学出版会)にて第二二回渋沢・クローデル賞LVJ特別賞を、『トクヴィル 平等と不平等の理論家』(講談社選書メチエ)にて二〇〇七年度サントリー学芸賞(思想・歴史部門)をそれぞれ受賞。他の著作に『デモクラシーを生きる──トクヴィルにおける政治の再発見』(創文社)、『〈私〉時代のデモクラシー』(岩波新書)が、近刊に『西洋政治思想史』(有斐閣アルマ)がある。

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    戦前、SL機関士は少年たちの憧れの職業だった。しかし、機関士を目指し、機関区の門を叩いた少年に、太平洋戦争の過酷な試練が襲いかかった。練達の機関士が徴兵されて輸送現場を去ったあと、残されたのは二〇歳に手の届かぬ機関士、機関助士だった。過酷な戦時輸送の重い責務を、使命に燃える彼らはいかに果たしたか。当時の機関車乗りたちの実体験を、全国各地の乗務員OBを訪ねて丹念に取材し、貴重な証言の数々をつづった鉄道史実録。

    【目次】
    序章 「戦争に勝てなかった責任を仕事で償う」
    第1章 機関士を目指した愛国少年たち―14歳で機関区の門を叩く
    第2章 機関士は死線をかいくぐった―危険に満ちた「銃後の守り」
    第3章 われら鉄道兵―戦地で鉄道を敷く鉄道連隊の戦い
    第4章 戦時輸送に散った命―山田線・豪雪の峠で起きた脱線転覆事故
    第5章 命をつないだ引揚げ輸送―ソ連軍の追撃下、樺太からの脱出
    第6章 混乱と無秩序のなかで―終戦直後を生きた機関士たち
    第7章 一刻も早く故郷へ、家族のもとへ―舞鶴からの引揚者輸送

    椎橋俊之(シイハシ トシユキ)
    一九五一年東京・本郷生まれ。自動車雑誌の編集長を経て独立し、ライター、編集者として鉄道や自動車の評論活動に携わる。著書に『ドキュメント・感動の所在地──忘れえぬ鉄道情景(1)?(3)』『「SL甲組の肖像」(1)?(7)』(以上、ネコ・パブリッシング)、『ル・マン。見果てぬ夢──ニッサン・グループCの軌跡と野望』、『ジャパニーズヒストリックカーのテクノロジー』、『スーパーカーのテクノロジー』、『レーシングカーのテクノロジー』(以上、三栄書房)などがある。

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    「戦争のような不経済なものは起こりえない」。誰もがそう思っていたにもかかわらず、世界は第一次大戦に突入した。戦後、膨大な財政赤字と不況を前に、英国、アメリカ、ドイツ、フランスの中央銀行総裁が世界の金融システム立て直しに立ち上がった―。一九一四年から四五年の混迷の三〇年間、世界経済に大きな影響を与え、破綻への道筋を作った彼らは、危機の渦中で何を守ろうとしたのか。それが世界経済にもたらしたものとは。二〇一〇年ピュリッツァー賞受賞作。

    【目次】
    第1部 思いがけない嵐の襲来―一九一四年八月
     プロローグ―戦争のような不経済なものは起こりえない
     孤独な変わり者―一九一四年、英国
     若き天才―一九一四年、ドイツ
     頼もしい手―一九一四年、アメリカ
     金融監察官―一九一四年、フランス
     マネーの将軍たち―一九一四〜一九年、中央銀行
    第2部 決壊後―一九一九〜二三年
     愚かきわまるインスピレーション―ドイツの賠償
     アンクル・シャイロック―戦債
     野蛮な遺産―金本位制度
    第3部 新しい風―一九二三〜二八年
     混沌と希望をつなぐ橋―一九二三年、ドイツ
     ドーズ・プランの開幕―一九二四年、ドイツ
     金の宰相―一九二五年、英国
     抵抗勢力との戦い―一九二六年、フランス

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    「あの信用緩和は、最も大規模、大胆で、最も大きな間違いだった…」。一九二九年の株価大暴落から始まる世界恐慌はあたかも想定外の自然災害のように語られてきた。だがはたしてそうか。世界はなぜ、あれほど苛烈な悲劇に見舞われねばならなかったのか。物価下落、信用収縮、金融メルトダウンが世界各地に広がる中、中央銀行はいかに対応し、それはどれほど間違っていたか―。ガルブレイス『大暴落1929』に比肩する恐慌論の新古典と名高い話題の書、待望の邦訳。

    【目次】
    第3部 新しい風― 一九二三〜二八年(承前)
     最初の旋風―一九二六〜二七年
     ウィスキーを少々―一九二七〜二八年
    第4部 もうひとつの自業自得― 一九二八〜三三年
     渦巻きのなかへ―一九二八〜二九年
     腐敗の粛清―一九二九〜三〇年
     電気系統のトラブル―一九三〇〜三一年
     世界という甲板の火種―一九三一年
     金の足枷―一九三一〜一九三三年
    第5部 その他― 一九三三〜四四年
     千鳥足の金本位制― 一九三三年
     隊商は進む― 一九三三〜四四年
     エピローグ――歴史はくりかえすのか

    ライアカット・アハメド(Liaquat Ahamed)
    一九五二年生まれ。ブルッキングズ研究所理事。ハーバード大学とケンブリッジ大学で経済学の学位を取得。世界銀行の投資部門勤務を経て、いくつもの投資会社や保険会社で二十五年以上の経験を有する投資マネジャー。現在はいくつかのヘッジファンドの顧問も務める。編著に『Economic Adjustments and Exchange Rates in Developing Countries』がある。本書で二〇一〇年度ピュリッツァー賞(歴史書部門)を受賞。

    吉田利子(ヨシダ トシコ)
    翻訳家。訳書に、エモット『日はまた昇る』、グリフィン『マネーを生み出す怪物』、ヴェルナー『円の支配者』(以上、草思社)、ハイルブローナー『二十一世紀の資本主義』(共訳、ダイヤモンド社)他。

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    もともとイスラエルもユダも、古代オリエント世界の辺境に存した弱小国家に過ぎず、権力や覇権とはほとんど縁がなかった。その小さな国家が滅び、新バビロニア帝国の圧倒的な支配のもとで「ヤハウェの民」が最も非力で悲惨な境涯にあった時に、彼らの中から唯一神観が生まれた。それは、弱い者が生き延びるための知恵であった。―古代イスラエルで唯一神が誕生するまでを、壮大な筆致で描く。

    【目次】
    第1章 一神教とは何か
    第2章 「イスラエル」という民
    第3章 ヤハウェという神
    第4章 初期イスラエルにおける一神教
    第5章 預言者たちと一神教
    第6章 申命記と一神教
    第7章 王国滅亡、バビロン捕囚と一神教
    第8章 「第二イザヤ」と唯一神観の誕生

    山我哲雄(ヤマガ テツオ)
    一九五一年、東京生まれ。早稲田大学、同大学院文学研究科で宗教学を学ぶ。北星学園大学経済学部教授、同大学院文学研究科教授を兼務。専攻は宗教学、旧約聖書学、古代イスラエル史学。いわゆる岩波版『旧約聖書』(翻訳委員会訳)では「出エジプト記」(共訳)、「レビ記」、「民数記」を担当。主な著作に『聖書時代史 旧約篇』(岩波現代文庫)、『海の奇蹟 モーセ五書論集』(聖公会出版)、『雑学3分間ビジュアル図解シリーズ 聖書』(PHP研究所)、『これだけは知っておきたい キリスト教』(洋泉社)等。共編著に『旧約新約 聖書大事典』(教文館)、『古代オリエント事典』(岩波書店)等。訳書にM・ノート『旧約聖書の歴史文学 伝承史的研究』(日本基督教団出版局)、O・ケール『旧約聖書の象徴世界 古代オリエントの美術と「詩編」』(教文館)等。現在は「列王記注解」を執筆中。

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    明治維新は近代世界に起きた革命のなかで最も注目に値するものだ。世襲身分制を覆す大革命であったにもかかわらず、犠牲者は極めて少なかった。平和的変革の道を探るとき、維新は大いに参考となるに違いない。本書は「愛国」「革命」「民主」の視角から近代日本の経験を抽出、これを用いて東アジアや西洋の経験を理解しようという試みである。いま直面する問題を解決するため歴史に英知を求める現代人、必読の書。

    【目次】
    愛国
    問題・なぜ「愛国」を論ずるのか/定義・ナショナリズムの基本モデルと副次モデル/ナショナリズム形成の三局面―東アジア三国 ほか
    革命
    問題・明治維新の謎/「復古」による「開化」―明治維新/フランス革命 ほか
    民主
    問題・なぜ民主、あるいは政治的自由が必要なのか/民主化への様々なアプローチ/経路の多様性・様々なモジュール ほか

    三谷博(ミタニ ヒロシ)
    一九五〇年広島県福山市生まれ。歴史学者。専門は日本近世・近代史。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。学習院女子短期大学助教授、東京大学教養学部教授などを経て、現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。著書に『明治維新とナショナリズム──幕末の外交と政治変動』(山川出版社)、『ペリー来航』(吉川弘文館)、『NHK さかのぼり日本史5──幕末 危機が生んだ挙国一致』(NHK出版)、『明治維新を考える』(岩波現代文庫)、共著に『東アジアの公論形成』『大人のための近現代史──19世紀編』(以上、東京大学出版会)、『歴史教科書問題』(日本図書センター)などがある。

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    生物と同様に、社会システムは「同一性」と「変化」に支えられている。だが、この二つの相は本来両立しない。社会心理学はこの矛盾に対し、どのような解決を試みてきたのか。影響理論を中心に進められる考察は、我々の常識を覆し、普遍的価値の不在を明らかにするだろう。本講義は、社会心理学の発想を強靱な論理とともに伝え、「人間とは何か」という問いを読む者に深く刻み込む。

    【目次】
    序 社会心理学とは何か
    第1部 社会心理学の認識論
     第1講 科学の考え方
     第2講 人格論の誤謬
     第3講 主体再考
     第4講 心理現象の社会性
    第2部 社会システム維持のパラドクス
     第5講 心理学のジレンマ
     第6講 認知不協和理論の人間像
     第7講 認知不協和理論の射程
     第8講 自由と支配
    第3部 変化の謎
     第9講 影響理論の歴史
     第10講 少数派の力
     第11講 変化の認識論
    第4部 社会心理学と時間
     第12講 同一性と変化の矛盾
     第13講 日本の西洋化
     第14講 時間と社会

    小坂井敏晶(コザカイ トシアキ)
    一九五六年愛知県生まれ。一九九四年フランス国立社会科学高等研究院修了。現在、パリ第八大学心理学部准教授。著書に『異文化受容のパラドックス』(朝日選書)、『増補 民族という虚構』(ちくま学芸文庫)、『責任という虚構』(東京大学出版会)、『異邦人のまなざし』(現代書館)、『人が人を裁くということ』(岩波新書)など。

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    数学は音楽に似ている。論理と感性、理性と直観等、対立するもののように思われがちだが、音楽も数学も古来、天上へつづくかのような調和の美しさで人を魅了してきた。ところが数学者たちはやがて気づく。数の世界に潜む見えない数、無限、そして緻密な論理が孕むパラドクスの深淵。しかしそこに、数学が自由に飛翔するための契機があった―。古代文明から現代まで四千年にわたる数学の歴史をたどり、人間にとって正しさとは何かを問いなおす。

    【目次】
    第1章 背理法の音楽
    第2章 見よ!
    第3章 数を観る
    第4章 儀式としての証明
    第5章 見えない正しさ
    第6章 無限に対する恐怖
    第7章 無限の回避
    第8章 伝統のブレンド
    第9章 無限小算術
    第10章 西洋科学的精神

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    合理主義と功利主義を基調とする近代。ゴッホ、ニーチェ、ボードレールから岡本太郎、三島由紀夫まで―、彼らは時代の趨勢に齟齬を覚えつつ、魂の声に引き寄せられ、思策と表現を行った。曖昧で無限定な概念でありながら、人々を揺り動かしてきた「魂」とはいったい何か。人間の内部と外部を通わせるその働きに、著者は現代人が見失ってしまったものを看取する。近代の異端者を通して生の息吹に触れる異色の思想史。

    【目次】
    第1章 ゴッホ
    第2章 ニーチェ
    第3章 ボードレール
    第4章 初期ドイツ・ロマン主義と両次大戦間の前衛たち
    第5章 日本人留学生の軌跡
    第6章 大和魂の根源へ

    酒井健(サカイ タケシ)
    一九五四年、東京生まれ。一九七八年東京大学仏文科卒、同大学大学院進学。パリ大学でバタイユ論により博士号取得。現在、法政大学文学部教授。専門は、フランス現代思想、西欧文化史。著書に『バタイユ入門』(ちくま新書)、『ゴシックとは何か』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞)、『バタイユ──聖性の探究者』(人文書院)、『絵画と現代思想』(新書館)、『シュルレアリスム──終わりなき革命』(中公新書)、訳書にバタイユ『エロティシズム』『ランスの大聖堂』『純然たる幸福』『ニーチェ覚書』(以上、ちくま学芸文庫)、『ニーチェについて』(現代思潮社)がある。

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    欧米の覇権が揺らいでいる。いま行き詰まっているのは資本主義なのか、民主主義なのか、国民国家というあり方なのか。それを問うために、いまこそヨーロッパ文明とは何だったかを見定めねばならない。そもそもなぜヨーロッパが近代以降の世界を制覇できたのか。経済体制、思想形態、政治制度は結果にすぎない。ヨーロッパ固有の何かが、全世界を席巻し得る契機となった何かが根幹にあるはずだ―。近代の歴史を動かした「論理」の基盤に迫る。

    【目次】
    はじめに なぜ今ヨーロッパを問うのか
    第1章 なぜユダヤ人は虐殺されなくてはならなかったのか
    第2章 ヨーロッパの生態学的基盤とは何か
    第3章 皇帝なき文明ヨーロッパ
    第4章 なぜヨーロッパは世界を植民地化できたのか
    第5章 科学技術が爆発的に発展した本当の理由
    第6章 なぜヨーロッパに資本主義が生まれたのか
    おわりに 日本に未来はあるか

    下田淳(シモダ ジュン)
    一九六〇年生まれ。東京都立大学助手を経て、現在、宇都宮大学教授。歴史家。著書に『ドイツ近世の聖性と権力』『歴史学「外」論』(以上、青木書店)、『ドイツの民衆文化』(昭和堂)、『居酒屋の世界史』(講談社現代新書)などがある。

  • 別府さんのまとめ

    資本主義的な市場経済が発達していた江戸期は、「生き馬の目を抜く」社会であった。相場や貨幣改鋳、自然災害、役人の人事動向など、損得に関わる情報は瞬く間に拡がった。なかには虚説や、故意に脚色された風説やうわさもあった。こうした「風評」は、人びとの行動を左右し、政治経済をも動かした。触書などの史料をもとに風評被害の実態とその背景を読み解き、群集心理から江戸の社会システムに迫る歴史読物。

    【目次】
    第1章 蕎麦を食べると当たって死ぬ―食品をめぐる風評被害
    第2章 水道に毒が入れられた!
    第3章 大地震と風評―社会不安を煽る虚説
    第4章 貨幣改鋳と浮説・虚説―お金をめぐる風評被害
    第5章 改鋳浮説の予防と金銀通貨統合をめぐる浮説
    第6章 米相場と浮説―米価・貸借・棄捐令をめぐる風評被害
    第7章 神社仏閣と「風評利益」
    第8章 開帳とビジネス

    鈴木浩三(スズキ コウゾウ)
    一九六〇年東京生まれ。中央大学法学部卒。筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業科学専攻修了。博士(経営学)。経済史家。二〇〇七年日本管理会計学会「論文賞」受賞。著書に、『震災復興の経済学』(古今書院)、『江戸のお金の物語』(日経プレミアシリーズ)、『資本主義は江戸で生まれた』『江戸商人の経営戦略』(ともに日経ビジネス人文庫)、『管理会計学大辞典』(中央経済社、共著)などがある。

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    一般に、心理学の研究対象となっている「プライド」。しかしそれに、社会学的に接近することも可能ではないか。自分に「誇り」をもつことは、まさに自他=社会関係のなかで生起する出来事であるから。プライドをもって生きることは、たえず「理想の自己」をデザインすることに等しい。わたしたちにとってそれは、夢か、はたまた悪夢か。プライド―この厄介な生の原動力に、10の主題を通して迫る社会学の冒険。

    【目次】
    第1章 自己―はじめに行動がある
    第2章 家族―お前の母さんデベソ
    第3章 地域―羊が人間を食い殺す
    第4章 階級―どっちにしても負け
    第5章 容姿―蓼食う虫も好き好き
    第6章 学歴―エリートは周流する
    第7章 教養―アクセスを遮断する
    第8章 宗教―神のほかに神はなし
    第9章 職業―初心を忘るべからず
    第10章 国家―国の威光を観察する

    奥井智之(オクイ トモユキ)
    一九五八年奈良県に生まれる。亜細亜大学経済学部教授。一九八一年東京大学教養学部教養学科相関社会科学分科卒業。一九八八年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。専攻は社会学。著訳書に『近代的世界の誕生』(弘文堂)、『60冊の書物による現代社会論』『日本問題』(ともに、中公新書)、『アジールとしての東京』『大人になるためのステップ』(ともに、弘文堂)、『社会学』『社会学の歴史』(ともに、東京大学出版会)、Z・バウマン著『社会学の考え方』(HBJ出版局)、R・L・ハイルブローナー著『入門経済思想史 世俗の思想家たち』(共訳、ちくま学芸文庫)、Z・バウマン著『コミュニティ』(筑摩書房)。

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