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日経BP社『日経BPクラシックス』シリーズ

別府さんのまとめ

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ジャンル : / その他

作成日 : 2014年9月29日

更新日 : 2018年8月20日

  • 概要

  • 古典の新訳シリーズ、『日経BPクラシックス』の本。
    出版社:<http://bpstore.nikkeibp.co.jp/index.html
    ・作成日:2014.09.29
    ・更新日 : 2014年10月12日、2016年08月24日、2017年02月06日、2018年03月08日、2018年08月20日
    ・二重引用符内の文章は上記リンク先の個別の商品ページにある内容紹介文を適宜改行したもの。
    ・長すぎる目次は一部縮めてあります。

  • 現在、全30冊(2008~2018)

  • 別府さんのまとめ

    原題:Capitalism and Freedom (1962)
    著者:Milton Friedman(1912-2006)
    翻訳:村井章子
    紹介:“ジョン・スチュアート・ミル『自由論』、フリードリッヒ・ハイエク『隷従への道』と並ぶ自由主義(リバタリアニズム)の三大古典の1冊。
     本書が出版されたのは1962年。100万部近く売れた大ベストセラーだったが、国内で書評に取り上げたのは、アメリカン・エコノミック・レビュー誌の1誌だけ。ケインズ派を中心とした経済学の主流派やメディアからは完全に黙殺された。なぜ? フリードマンが書いた内容があまりに「過激」だったからだ。
     本書第2章に、政府がやる理由がない政策が14列挙されている。●農産物の買取保証価格制度●輸入関税または輸出制限●農産物の作付面積制限や原油の生産割当てなどの産出規制●家賃統制●法定の最低賃金や価格上限●細部にわたる産業規制●連邦通信委員会によるラジオとテレビの規制●現行の社会保障制度、とくに老齢・退職年金制度●事業・職業免許制度●いわゆる公営住宅および住宅建設を奨励するための補助金制度●平時の徴兵制。「自由市場にふさわしいのは、志願兵を募って雇う方式である」●国立公園●営利目的での郵便事業の法的禁止●公有公営の有料道路

     マルクス主義が20世紀を代表する思想だとすれば、フリードマンの自由主義は21世紀の主要思想になるはずだ。多くの復刊希望に応えての画期的な新訳で、リバタリアンの真髄が手に取るように理解できる名著。
     日本では1975年にマグロウヒル好学社から翻訳出版されたが、絶版になっていた。本書は、2002年にシカゴ大学から出版された40版アニバーサリー版を元にベテランの翻訳家の手で見事な日本語訳となった。竹中平蔵元大臣の補佐官、内閣府参事官として郵政改革を仕上げた高橋洋一氏の解説付き。 ”

    【目次】
    二〇〇二年まえがき
    一九八二年まえがき
    まえがき

    序章
    第1章 経済的自由と政治的自由
    第2章 自由社会における政府の役割
    第3章 国内の金融政策
    第4章 国際金融政策と貿易
    第5章 財政政策
    第6章 教育における政府の役割
    第7章 資本主義と差別
    第8章 独占と社会的責任
    第9章 職業免許制度
    第10章 所得の分配
    第11章 社会福祉政策
    第12章 貧困対策
    第13章 結論
    解説(高橋洋一)

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    原題:Management: Tasks, Responsibilities, Practices' (1973)
    著者:Peter Ferdinand Drucker (1909-2005)
    翻訳:有賀裕子
    紹介:“1973年に刊行されたピーター・ドラッカーの主著の完全無修正版の新訳。底本としたのはトランザクション・パブリッシャーズが2007年に出版したペーパーバック版。840ページの大著で、本シリーズでは4分冊とした。日経BP社が独占翻訳権を取得した。
    「20世紀におけるマネジメントの誕生は、歴史上きわめて重要な出来事だと思われる。組織を主体とした多元的な社会の到来という大きな変化を示す合図だったのだ」。20世紀初頭、大きな組織といえば中央政府ぐらいだった。それが20世紀半ばを過ぎると、企業、病院、大学など大きな組織が社会を支えるようになった。組織は成果をあげなければ存続できない。組織に成果をあげさせるのは、経営者とマネジメントの仕事である。
     第1巻は「第一部 マネジメントの務め(Tasks)」全28章の第14章までを収録。ドラッカーは、マネジメントをその務めを軸に定義する。その務めとは、●組織の具体的な目的と使命を果たす●業務の生産性を上げ、働き手に達成感を得させる●社会への影響に対処し、社会的責任を果たすーー。
    マネジメントを学ぶ定番として、マネジメント層から社会人一年生までの必読の書といえる。”

    【目次】
    はじめに 専制に代えて
    謝辞

    イントロダクション マネジメント・ブームからマネジメント成果へ
    第1章 マネジメントの誕生
    第2章 マネジメント・ブームとその影響
    第3章 新たなる挑戦
     第1部 マネジメントの務め
    第4章 マネジメントの諸側面
    企業の成果
    第5章 企業のマネジメント:シアーズ・ローバックの事例
    第6章 企業とは何か
    第7章 企業の目的と使命
    第8章 目標の威力と狙い:マークス・アンド・スペンサーの軌跡と教訓
    第9章 戦略、目標、優先順位、仕事の割り振り
    第10章 戦略的プランニング:起業家的な技能
    公的機関の成果
    第11章 多彩な組織が支える社会
    第12章 公的機関はなぜ成果を生まないのか
    第13章 例外とそこから得られる教訓
    第14章 公的機関の成果を高めるマネジメント

  • 別府さんのまとめ

    紹介:“1972年に刊行されたピーター・ドラッカーの主著の完全無修正版の新訳4分冊の第2巻。全28章にわたって展開される「第一部 マネジメントの務め(Tasks)」の後半、第15章以降を収録する。
     ドラッカーは、マネジメントの務めを
    1 目的と使命を果たす
    2 業務の生産性を上げ、働き手に達成感を得させる
    3 社会への影響に対処し、社会的責任を果たす
    と定義した。本巻は、「2」と「3」を論じている。
     産業革命が始まって以来最も激しい変化に直面している仕事と働き手をめぐる状況を概観したあと、ドラッカーは知識労働という新しい潮流がマネジメントの課題となってきたことをこう述べる。「知識労働とその担い手をマネジメントするためには、たぐいまれな想像力、勇気、リーダーシップが求められる」そして、テイラーの科学的管理法、マズローの欲求階層説などマネジメント・サイエンスの成果を引きながら、新しいマネジメントの可能性を指し示す。”

    【目次】
    第1部 マネジメントの務め(承前)

    ■業務の生産性を上げ、働き手に達成感を得させる
    第15章 かつてない現実
    第16章 仕事、労働、働き手についての知見
    第17章 仕事の生産性を高める(1):仕事とプロセス
    第18章 仕事の生産性を高める(2):管理とツール
    第19章 仕事と労働:その理論と現実
    第20章 サクセスストーリー:日本企業、ツァイス、IBM
    第21章 責任意識の強い働き手
    第22章 雇用、収入、福利厚生
    第23章 「人材こそ最大の資産である」

    ■社会への影響と社会的責任
    第24章 マネジメントと生活の質
    第25章 社会への影響と社会的責任
    第26章 社会的責任を縛るもの
    第27章 企業と政府
    第28章 何より大切なのは、害を及ぼさないことーーそれが責任のあり方である

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    紹介:“1972年に刊行されたピーター・ドラッカーの主著の完全無修正版の新訳
    4分冊の第3巻。「第一部 マネジメントの務め(Tasks)」に続く「第二部 マネジャー:その仕事、務め、技能、組織」の29章から48章までを収録。

     マネジャーはなぜ、必要なのか。ドラッカーはこう述べる。
    「イギリスは一九世紀後半に世界経済のリーダーの座からすべり落ちたが、これは技術で後れを取ったからではなく、主としてマネジメントで後れを取ったからだと考えられる」。
    マネジメントが、企業のみならず政府組織、大学、病院、NPOに欠くべからざるものであるとするなら、ドラッカーのこの指摘は、いまの日本の各層にとっても示唆するものは大きい。
     個を全体にまとめあげ、個の総和以上の生産性を引き出すこと、行動を起こす際には必ず、当面と将来をうまく調和させること、この2つがマネジャーの具体的な仕事であるとドラッカーはいう。
    このほか、組織の設計原理、マネジメント科学など盛りだくさんの内容を明快に論じている。”

    【目次】
    第2部 マネジャー:その仕事、務め、技能、組織
    第29章 なぜマネジャーが必要なのか

    ■マネジャーの仕事と職務
    第30章 マネジャーの本質とは何か
    第31章 マネジャーとその仕事
    第32章 マネジャーの職務の構想と中身
    第33章 マネジメント開発とマネジャー育成
    第34章 目標による管理(MBO)と自己管理
    第35章 ミドル・マネジメントから知識を柱とした組織へ
    第36章 成果への意欲

    ■マネジメントの技能
    第37章 効果的な意思決定
    第38章 マネジメント・コミュニケーション
    第39章 管理手段、方向づけ、マネジメント
    第40章 マネジャーとマネジメント科学

    ■マネジメント組織
    第41章 新しいニーズと手法
    第42章 組織の構成要素
    第43章 全体をどうまとめあげるか
    第44章 組織の設計原理と仕様
    第45章 仕事と課題のどちらを中心に据えるか:職能別組織とチーム組織
    第46章 成果重視の組織設計:分権制と擬似分権制
    第47章 関係性を重視した組織形態:システム組織
    第48章 組織についてのまとめ

  • 別府さんのまとめ

    紹介:“日経BP社が独占翻訳権を取得したドラッカーの傑作「マネジメント」初版無修正版の最終巻は、第3部「経営層の務め、組織、戦略」の49章から61章までと「むすび マネジメントの正統性」、参考文献を収録。解説を野中郁次郎一橋大学名誉教授が執筆している。
     経営トップをドラッカーはこう定義する。「経営トップは指揮命令、ビジョンや基準の設定などを担う。具体的な任務を背負っており、組織を必要とする。経営トップはまた、規模や複雑さ、多様性や多角化、成長、変革、イノベーションに関して、組織面、戦略面で特有の課題に直面する」
     具体的には、経営層の構成、取締役会の役割、組織の規模、多角化戦略、多国籍企業、成長のマネジメント、イノベイティブな組織などについて詳しく分析する。そして、最後を締めくくる「むすびに マネジメントの正統性について」において、「資本主義は繁栄すればするほど眉をひそめられるようになった」として、「自律的なマネジメント、つまり組織に仕えることをとおして社会やコミュニティに仕えるマネジメントを存続させるためには、組織の目的と特徴、ひいては本質が、道徳原則に根ざしていなくてはいけない」と述べている。
     解説の野中教授も「巨人ドラッカーの経営の『生き方』を示した最高の作品」と絶賛する今読んでもビビッドな傑作である。”

    【目次】
    第3部 経営層の務め、組織、戦略
    第49章 ゲオルク・ジーメンスとドイツ銀行

    ■経営層の課題と組織
    第50章 経営層の務め
    第51章 経営層の構成
    第52章 実効ある取締役会の必要性

    ■戦略と組織
    第53章 適正な規模とは何か
    第54章 規模に応じたマネジメント
    第55章 不適正な規模への対処
    第56章 多角化への要請
    第57章 多角化の成功戦略
    第58章 多角化のマネジメント
    第59章 多国籍企業
    第60章 成長のマネジメント
    第61章 革新的な組織

    ■むすび マネジメントの正統性

     参考文献
     解説 野中郁次郎

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    原題:The Great Crash, 1929 (1955)
    著者:John Kenneth Galbraith(1908-2006)
    翻訳:村井章子
    紹介:“バブル崩壊、株価暴落のあとに必ず読まれる、恐慌論の名著。
    ●会社型投資信託のブーム
    ●レバレッジ効果への信仰
    ●バブル紳士の跋扈点
    ●動きの鈍いFRB

     これ、いつの話?
    第二次大戦後最悪の金融危機といわれるサブプライム・ショックに見舞われている2008年の話ではない。1929年の大暴落、その後の世界恐慌につながるアメリカのバブル当時の話である。

    「本書は1955年に初版が発行された。以来、40年、版を重ねている。この本がこれだけ長いこと売れ続けているのは、著者はともかく中身がいいからだと評価していただいているようだ。まずいくらかは役に立つかも知れない。だがこの本が時代を超えて長寿を保っているのは、別に理由がある。増刷され本屋に並ぶたびに、バブルや株安など何事かが起きるのだ。すると、この本への関心が高まる。そう遠くない昔に好景気が一転して深刻な恐慌につながったときのことを、多くの人が知りたいと考えるからだろう」(1997年版まえがき)
     ガルブレイスの作品の中では小品だが、中身は濃い。サブプライム危機が世界経済危機に拡大しそうな現在の状況を考えるうえで、貴重なテキストといえる。”

    【目次】
    一九九七年版まえがき
    第1章 夢見る投資家
    第2章 当局の立場
    第3章 ゴールドマン・サックス登場
    第4章 夢の終わり
    第5章 大暴落
    第6章 事態の悪化
    第7章 暴落後の日々 1
    第8章 暴落後の日々 2
    第9章 原因と結果

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    原題:Politik als Beruf / Wissenschaft als Beruf
    著者:Max Weber (1864-1920)
    翻訳:中山元
    紹介:“マックス・ウェーバー(1864-1920)は20世紀を代表するドイツの社会学者。著書『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』で、世俗内禁欲を生活倫理とするプロテスタンティズムが近代資本主義発展の原動力となったと分析。戦後日本を代表する丸山真男、大塚久雄らの学者に大きな影響を与えた。

     本書は、ウェーバーの残した重要な講演ふたつを収録した。第一次世界大戦で敗北したドイツ。全土が騒然たる革命の雰囲気に覆われていた1919年1月、ミュンヘンで『職業としての政治』の講演が行われた。政治とは何か、政治家という存在が担うべき役割とは何かを、血気にはやる学生を前に諄々と説いたウェーバー。
    「現実のうちで貢献しようとしているものと比較して、世界がどれほどに愚かで卑俗にみえたとしてもくじけることのない人、どんな事態に陥っても、『それでもわたしはやる』と断言できる人、そのような人だけが政治への『召命』[天職]をそなえているのです」 世界的な激動期にあたり、政治の役割が従来以上に増してきた今、本書は万人必読の書といえる。
     『職業としての学問』も名高い講演として知られる。ウェーバーはこう説いた。
    「わたしたちはみずからの仕事に赴き、人間としても、職業においても、『日々求められること』にしたがう必要があるのです」
     訳者は光文社古典新訳シリーズのカント『永久平和のために』、ルソー『人間不平等起源論』などの中山元氏。”

    【目次】
    職業としての政治
    職業としての学問

    訳者あとがき

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    原題:Election Campaigning, Japanese Style (1971)
    翻訳:山岡清二、大野一
    紹介:“日本政治の歴史的転換点となった2009年8月の総選挙。日本政治、民主主義、選挙を描いた古典ともいわれるのがコロンビア大学教授のジェラルド・カーティス著『代議士の誕生』。1971年刊行の本書が、新訳で復刊された。内容は、1967年の衆院選大分二区に立候補して初当選を果たした自民党の佐藤文生候補に密着して、中選挙区制当時の自民党内の公認をめぐる争い、農村部と都市部での選挙の戦略、後援会組織、利益団体との関係などをミクロ的に描いた。8月30日投開票の総選挙を結果を受け、2009年版まえがきとして「政権交代がなぜ今起きたのか」を新たに書き下ろした。”

    【目次】
    二〇〇九年版まえがき――政権交代がなぜ今起きたのか
    はじめに――日本の選挙の私
    第1章 代議士への関門――党公認の力学
    第2章 固定票と農村戦術――垂直型組織の構造
    第3章 地盤の壁――農村戦術の展開
    第4章 保守浮動票――都市戦術の構築
    第5章 後援会――一般票の組織化
    第6章 運動なき運動――後援会と事前運動
    第7章 自民党と利益団体――組織的支援の実態
    第8章 握手と資金――終盤戦の戦術
    第9章 代議士の誕生――伝統と変革のなかの選挙運動

  • 別府さんのまとめ

    原題:The Great Contraction 1929-1933
    著者:Milton Friedman (1912-2006)
    翻訳:久保恵美子
    紹介:“大恐慌の研究の金字塔といわれる『米国金融史1867-1960』の大恐慌部分のみを抜き出したダイジェスト版の本邦初訳。
     大恐慌の原因を膨大な実証データに基づいて「FRBが金融引き締めという誤った政策をとったために起きた」ものであることを論証した。この研究から、フリードマンを代表とするマネタリストが誕生した。「リスク」の著者ピーター・バーンスタインが「2007年の視点から見た大収縮」を書き、付録で現FRB議長のベン・バーナンキの「結局、あなたは正しかった」というフリードマンへの言葉を含む講演を収録している。”

    【目次】
    第1節 貨幣、所得、物価、貨幣流通速度、利子率の推移
    株式市場の大暴落――一九二九年一〇月
    第一の銀行危機の勃発――一九三〇年一〇月
    第二の銀行危機の勃発――一九三一年三月
    英国の金本位制離脱――一九三一年九月
    公開市場での大規模な買いオペレーションの開始――一九三二年四月
    銀行恐慌の発生――一九三三年
    第2節 マネーストックの変動の諸要因
    株式市場の大暴落――一九二九年一〇月
    第一の銀行危機の勃発――一九三〇年一〇月
    第二の銀行危機の勃発――一九三一年三月
    英国の金本位制離脱――一九三一年九月
    公開市場での大規模な買いオペレーションの開始――一九三二年四月
    銀行恐慌の発生――一九三三年
    第3節 銀行破綻
    銀行破綻の果たした役割
    銀行破綻の原因
    連邦準備制度の対応
    第4節 大収縮の国際的特質
    第5節 金融政策の推移
    株式市場の暴落――一九二九年一〇月
    株式市場の暴落から英国の金本位制離脱まで――一九二九~三一年
    英国の金本位制離脱――一九三一年九月
    公開市場での買いオペレーション実施――一九三二年
    銀行恐慌の発生――一九三三年
    第6節 代替策
    一九三〇年一月から一〇月末まで
    一九三一年一月から八月末まで
    一九三一年九月から三二年一月末まで
    自由金の問題
    第7節 なぜきわめて的外れな金融政策がとられたのか

    全米経済研究所理事の所見

  • 別府さんのまとめ

    原題:Die protestantische Ethik und der 》Geist《 des Kapitalismus
    著者:Max Weber (1864-1920)
    翻訳:中山元
    紹介:“仕事に没頭することが「天命」であり、神に選ばれた証であるとするプロテスタンティズムの「職業倫理」が、資本主義の「精神」へと転化し、近代資本主義を生み出していく歴史のダイナミズムを論証した社会科学の古典。
     わが国では戦後を代表する大塚久雄、丸山真男ら多くの知識人に影響を与えた。岩波文庫から大塚久雄訳がでているが、その訳には批判も多い。本書はウェーバー翻訳史上の画期的な訳といえる。”

    【目次】
    第1章 問題提起
     第1節 信仰と社会的な層の分化
     第2節 資本主義の「精神」
     第3節 ルターの天職の観念ーー研究の課題

    第2章 禁欲的プロテスタンティズムの職業倫理
     第1節 世俗的な禁欲の宗教的な基礎
     第2節 禁欲と資本主義の精神

    訳注
    訳者あとがき

  • 別府さんのまとめ

    原題:Economics in One Lesson
    著者:Henry Hazlitt (1894-1993)
    翻訳:村井章子
    紹介:“原題はEconomics in One Lessonで1946年初版。One Lessonとは、「経済学とは、政策の短期的影響だけでなく長期的影響を考え、また、一つの集団だけでなくすべての集団への影響を考える学問である」という原則。この原則に従って、税金、公共事業、関税、政府による価格安定策、最低賃金法などについて明快に論じていく。
     ハイエク、フリードマンに絶賛されたアメリカ人ジャーナリストによる経済学の啓蒙書。著者のヘンリー・ハズリットは、思想的には自由市場主義のオーストリア学派に近く、リバタリアン(自由主義者)で、大きな政府や共産主義、はたまたケインズ主義とは反対の立場に立つ。
     経済学者が書く理屈・理論中心の経済学ではなく、市民のコモンセンス(常識)に沿った経済学の入門書。本書の位置づけについては、巻末に若田部昌澄早稲田大学教授の解説に詳しい。”

    【目次】
    世界一シンプルな経済学

    第一部 講義編 
     第1章 基本の一課 
    第二部 応用編 
     第2章 割れた窓ガラス 
     第3章 戦争は経済にとって有益か 
     第4章 公共事業は税金である 
     第5章 税金は生産意欲を喪失させる 
     第6章 公的融資は生産を阻害する 
     第7章 機械化は失業を増やすか 
     第8章 非効率は雇用を増やすか 
     第9章 動員解除と官僚の削減は失業を増やすか 
     第10章 完全雇用神話 
     第11章 関税で「保護」されるのは誰か 
     第12章 なぜ輸出は好まれるのか 
     第13章 農産物の価格支持政策 
     第14章 X産業を救え 
     第15章 価格メカニズムの働き
     第16章 政府による価格「安定」政策
     第17章 政府による価格抑制策
     第18章 家賃統制の結末 
     第19章 最低賃金法の結末 
     第20章 労働組合に賃金水準は上げられるか 
     第21章 「生産物を買い戻せる」賃金水準とは 
     第22章 利益の役割 
     第23章 インフレ幻想 
     第24章 貯蓄に対する攻撃 
     第25章 まとめの一課 
    第三部 再び講義編 
     第26章 三〇年後の再講義

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    原題:Lombard Street: A Description of the Money Market (1873)
    著者:Walter Bagehot (1826-1877)
    翻訳:久保恵美子
    紹介:“火薬、印刷技術と並んで中央銀行を人類の三大発明と呼んだのは、ノーベル経済学賞受賞者のポール・サミュエルソンだった(『経済学』)。日本銀行、FRB(米連邦準備理事会)、イングランド銀行といった中央銀行はなぜ存在するのか、その役割は何かと問われると、答えは容易ではない。19世紀の知の巨人ウォルター・バジョットは、中央銀行は金融危機時の「最後の貸し手」であると喝破した。19世紀ロンドンの金融街を何度も襲う銀行危機、恐慌の実態を克明に描き、イングランド銀行の「最後の貸し手」としての働きを分析した本書は、金融史の古典である。
     危機における中央銀行の役割は、直近の世界経済危機においても変わらなかった。その意味では、日本銀行のデフレ対策に批判的なリフレ派にとっても賛成する立場の人にとっても本書は必読書といえる。邦訳は戦前に岩波文庫から宇野弘蔵訳で出版され、現在もその復刻版が入手できるが、旧カナ遣いのままである。その意味で日経BPクラシック・シリーズの今回の久保恵美子訳はまったく別の本ともいえる。”

    【目次】
    緒言
    第1章 序論
    第2章 ロンバード街の概観
    第3章 ロンバード街が成立した経緯、および現在の形態に至った理由
    第4章 金融市場における大蔵大臣の地位
    第5章 ロンバード街における貨幣価値の決まり方
    第6章 ロンバード街の活動が何度も大きく停滞する一方、ときおり極端に活性化するのはなぜか
    第7章 イングランド銀行が、適切な銀行支払い準備の保有とその効果的管理という責務を、どのように果たしてきたかに関する詳細な解説
    第8章 イングランド銀行の管理体制
    第9章 株式銀行
    第10章 個人銀行
    第11章 手形仲買業者
    第12章 イングランド銀行が保有すべき銀行支払い準備額を調整する原則
    第13章 結論

    解説 北村行伸

  • 別府さんのまとめ

    原題:On Liberty(1859)
    著者:John Stuart Mill(1806-1873)
    翻訳:山岡洋一
    紹介:“「すべてのことが官僚機構で行われている国では、官僚が内心反対していることは何もできない。このような国の政治制度は、経験と実務能力をもつ国民をすべて規律ある組織に集めて、それ以外の国民を支配することを目的としている。」

     この文章は、日本の官僚批判派、あるいは改革派官僚が書いたものではない。150年前に出版されたミル『自由論』の一節だ。驚くほど、いまの社会の真実を突いている。官僚制の本質は、どの時代、どの社会でも変わらないということだろう。
     ミルは19世紀のイギリスを代表する哲学者。父ジェームズ・ミルは著名な哲学者であり、息子に英才教育を施した。そのあたりは息子の『ミル自伝』に詳しい。本書は、他者に危害を与えない限り、国家は個人に干渉すべきではないという「危害原則」を明らかにしたことで知られる。リバタリアン(古典的自由主義者)の聖典ともいえるイギリス経験論の金字塔。
     言論の自由、思想の自由がなぜ大切なのかを、民主主義のエッセンスをまるでビジネス書のように面白く説いている。たとえば、こうだ。
    「ひとつの社会に変わった言動がどれほど多いのかは一般に、その社会に才能や知的な活力、道徳的な勇気がどれほどあるのかに比例する」”

    【目次】
    第1章 はじめに
    第2章 思想と言論の自由
    第3章 幸福の要素としての個性
    第4章 個人に対する社会の権威の限界
    第5章 原則の適用
    解説  古矢旬

  • 別府さんのまとめ

    原題:Das Kapital Band 1(1867)
    著者:Karl Marx (1818-1883)
    翻訳:中山元
    紹介:“世界史を変えた本として『聖書』と並び称される古典中の古典が、ビジネス書を読むようにやさしく読めるようになった。
     リーマン・ショックを契機とした世界金融危機、ギリシア、イタリアを襲った国家債務危機の連鎖の最中、われわれは何を手がかりに物事を判断すればいいのだろうか。
     そうだ、あの人がいた! カール・マルクス(1818~1883)。アジア的、古典古代的、封建的、資本制生産様式(資本主義)から社会主義、共産主義へと発展する歴史的必然(唯物史観)の視点によって、資本主義の内部矛盾を分析した人。
     労働価値説、労働力の商品化、利潤率の低下といった学説史的理解はともかく、19世紀半ばに大英博物館に通い、矛盾多き資本主義を膨大な資料を読み込んで徹底的に考え抜いたマルクスの情熱、これこそ学ぶべきもの。
     『資本論』は3巻構成。日経BPクラシックスでは、マルクスの生前の1867年4月に刊行された第1巻を4分冊に分けて刊行する。第1分冊は、アルチュセールなど名うての『資本論』読みのプロが「最初は飛ばしたほうがいい」とアドバイスしている超難解な価値形態論を説明した第1章を含む。
     訳者の中山元さんは独仏英の3ヶ国語に堪能なこともあり、ディーツ社のドイツ語版をベースに、ところによって分かりやすい仏語版を採用してもいる。編集面では、小見出しや改行、傍点を適宜加え、これまで剰余価値と訳されてきたMehrwertを「増殖価値」と改訳している。ともあれ、1920年に出た高畠素之の初訳以降の『資本論』翻訳史上に画期となる作品。”

    【目次】
    第一版への序文
    第1部 資本の生産過程
    第1篇 商品と貨幣
    第1章 商品
    第2章 交換過程
    第3章 貨幣または商品の流通
    第2篇 貨幣の資本への変容
    第4章 貨幣の資本への変容

    第二版のあとがき
    フランス語版の序文とあとがき
    第三版に寄せて
    英語版への序文
    第四版に寄せて
    訳者あとがき

  • 別府さんのまとめ

    紹介:“中山元新訳の『資本論 第1巻』の第2分冊は、第3篇「絶対的増殖価値の生産」の第5章「労働過程と価値の増殖過程」から第9章「増殖価値率と増殖価値量」、第4篇「相対的増殖価値の生産」の第10章「相対的増殖価値という概念について」から第12章「分業とマニュファクチュア」までを収録。
     「この第二分冊も読みどころが満載である。第5章『労働過程と価値の増殖過程』では、第一分冊の最後の章「貨幣の資本への変容」の第2節でだされた謎、「資本は流通の中で発生しなければならないし、他方では流通の中で発生してはならない」という謎がいよいよ解かれることになる。
     第8章『労働日』は、ときに細部にこだわりすぎるところもあるが、マルクスは当時の読者からこの書物が難解であるという苦情を聞かされると、第8章の『労働日』を読んでくれというのがつねだった。この細部は、当時の読者にとっても、他人ごとではない問題だったことは、エンゲルスの『イギリスにおける労働者階級の状態』を読めばすぐに理解できることだろう。」(訳者あとがき)”

    【目次】
    第3篇 絶対的増殖価値の生産
     第5章 労働過程と価値の増殖過程
     第6章 不変資本と可変資本
     第7章 増殖価値率
     第8章 労働日
     第9章 増殖価値率と増殖価値量

    第4篇 相対的増殖価値の生産
     第10章 相対的増殖価値という概念について
     第11章 協業
     第12章 分業とマニュファクチュア

  • 別府さんのまとめ

    紹介:“第三分冊は、第4篇「相対的増殖価値の生産」の最後となる第13章「機械類と大工業」と、第5篇「絶対的増殖価値と相対的増殖価値の生産」の第14章から第16章まで、第6篇「労働賃金」の第17章から第20章までを収録。
     全体で470ページほどのうち、250ページを超えるのが第13章。産業革命に伴う機械システム、工場制度の分析を通して、資本制生産が労働者を非人格化していく様子を描く。
    「マニュファクチュアと手工業の時代には、労働者は道具を自分に奉仕させたが、マニュファクチュアと手工業の時代には、労働者は機械に奉仕する」
     「機械で働く労働者は、仕事の内容を奪われているために、もはや細部における手腕などは、取るに足らぬ些事として姿を消す。その代わりに登場したのが機械システムのうちに体現された科学、巨大な自然力、社会的な集団労働であり、これらが今や機械システムとともに『主人』の権力を構築する」
     第17章「労働力の価値または価格の労働賃金への変容」以降は、増殖価値の源泉である労働力商品の価値が、労働賃金に変容していくからくりを詳細に解説する。”

    【目次】
     第4篇 相対的増殖価値の生産(承前)
    第13章 機械類と大工業
     第5篇 絶対的増殖価値と相対的増殖価値の生産
    第14章 絶対的増殖価値と相対的増殖価値
    第15章 労働力価格と増殖価値の量的な変動
    第16章 増殖価値率のさまざまな定式
     第6篇 労働賃金
    第17章 労働力の価値または価格の労働賃金への変容
    第18章 時間給の賃金
    第19章 出来高賃金
    第20章 国による労働賃金の格差

  • 別府さんのまとめ

    紹介:“カール・マルクス(1818-1883)が生前に出版された第1巻の最終分冊。『資本論』のなかで最も有名な「第24章いわゆる原初的な蓄積」を含む「第7篇 資本の蓄積過程」の第21章から第25章までを収録する。
    「第1章商品」から展開されたマルクスの論理は、
    ・貨幣がいかにして資本に変容するか
    ・資本によっていかにして増殖価値が生み出され、増殖価値からいかにして、さらに多くの資本が生み出されるか
    を考察してきた。

    ここでは、資本主義(マルクスの用語では、資本制的生産様式)の出発点となる資本の原初的な蓄積の歴史を詳述する。圧巻は「第23章資本制的な蓄積の一般的過程」。特に第5節「資本制的な蓄積の一般法則の例示」では、イギリスの資本主義を支えた産業労働者の貧困化について熱い思いをこめて叙述している。”

    【目次】
    第7篇 資本の蓄積過程
    第21章 単純再生産
    第22章 増殖価値の資本への変容
    第1節 拡大された規模での資本制的な生産過程。商品生産の所有法則の資本制的な取得法則への転換
    第2節 拡大された規模の再生産についての経済学の誤謬
    第3節 増殖価値の資本と収入への分割、節制理論
    第4節 資本と収入への増殖価値の配分比率とは独立して、蓄積の規模を決定する諸要因。
    労働力の搾取度、労働の生産力、投資された資本と消費された資本の差額の拡大、前払い資本の大きさ
    第5節 いわゆる労働の原資
    第23章 資本制的な蓄積の一般法則
    第1節 蓄積にともなう労働力の需要の増加ーー資本の構成が一定の場合
    第2節 蓄積とそれにともなう集積が進行する際に発生する可変資本部分の相対的な減少
    第3節 相対的な過剰人口ないし産業予備軍の漸増的な生産
    第4節 相対的な過剰人口のさまざまな存在形態。資本制的な蓄積の一般法則
    第5節 資本制的な蓄積の一般法則の例示
    第24章 いわゆる原初的な蓄積
    第1節 原初的な蓄積の秘密
    第2節 農村住民からの土地の奪取
    第3節 土地を収奪された人々にたいする一五世紀末以降の血の立法。労働賃金を引き下げる法律
    第4節 資本家的な借地農の誕生
    第5節 農業革命が工業に及ぼした影響。産業資本のための国内市場の形成
    第6節 産業資本家の誕生
    第7節 資本制的な蓄積の歴史的な傾向
    第25章 近代的な植民地理論

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