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大長編にもかかわらず、少しも中だるみすることなく、最初から最後まで緊張感が途切れることなく続く。フルマラソンを全速力で走り切るような迫力。
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「小説」というより「物語」という言葉がよく似合う。二週間、じっくり没頭した。
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気になるキャラの素顔を知りたい、でも全部あらわになれば興味が減退する。そんな矛盾を見事に解消してくれる趣向がすばらしかった。
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これほどまでに主人公と同じ感情を共有できる小説がほかにある?
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天狗。自分の中のひねくれた部分を刺激してくれる作品。こんな小説があったなんて!
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殺人犯のはずなのに、読了後の感想は「よく頑張った」だった。
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幾度も続く予想外の展開の果てに、とてつもなく後味の悪いラスト。俺はこんな解決認めないよ。
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読者を共感させる技の巧みさ。今野敏はやっぱり上手い。
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肥大化した被害者意識はどうして必ず敵を見誤るのか。
真相を知って驚くことはいくらでもある。だけど、真相を知った瞬間笑いが止まらなくなるミステリーは初めてだ。