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原発事故以来、放射線についていろんな人がいろんなことを言っています。正しい知識を身につけるための本をまとめてみました。
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一般書。物理、化学、生物、医学とさまざまな側面から詳しく書かれている。低線量放射線被ばくについては、「放射線ホルミシス」を挙げて心配いらないとしているが、「放射線ホルミシス」は必ずしも一般的ではないことに注意が必要だろう。
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専門書(医療被ばく)。著者は元保健物理学会会長。Q&A形式となっており、基本的な事柄がわかりやすく書かれている。
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専門書。放射線医学総合研究所は日本の放射線医学のメッカ。決してわかりやすく書いてあるわけではないが、主要国際機関の見解や新しい知見についても書かれている。本書の内容を超えて「放射線は安全」とか「放射線は危ない」などという言説を見たら一度怪しんだ方がいいんじゃないだろうか。最近改訂版が出た。
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一般書。放射線に関する記述は少ないものの、リスクへの考え方など参考になると思う。
一般書。中学生レベルの数学で理解できるよう工夫が凝らされている。中立的な立場に徹底されていて、低線量放射線被ばくについて「気にする自由」と「気にしない自由」があり、互いに尊重すべきというのは大事な考え方。著者はもともと放射線の専門家ではない。