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ビジュアルノベルの超傑作集

godotさんのまとめ

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ジャンル : アプリ・ゲーム / ゲーム

作成日 : 2013年1月19日

更新日 : 2014年5月6日

  • はじめに。

    なかなか日の目を見ないビジュアルノベル。しかしどこの業界にだって名作はあるものです。読書が嫌い、という方には向いていませんが、文章を読むことが好きであれば適正はあります。美少女絵ってどうも……と思う方もたくさんいるでしょうけど(私もそうでした)、読んでみる価値はあると思います。これを見て一歩踏み出してくれる人がいたら僥倖です。
    18禁のパソコン作品もありますが、基本ここで紹介するものはPSPやX-box等にも移植され、全年齢対象版が出ているので、そちらでプレイしてみるのも良いと思います。
    ビジュアルノベルである以上、本来は絵・演出・音楽も相応の評価基準とすべきでしょうが、ここではあくまでシナリオにフォーカスを当て、厳選しました。まだ気になる作品はあるので、いずれメンテナンスしたいと思います。
    よしなに。
    ①マブラヴ・オルタネイティヴ
    ②最果てのイマ
    ③CROSS CHANNEL
    ④魔法使いの夜
    ⑤車輪の国、向日葵の少女
    ⑥フェイト/ステイナイト[レアルタ・ヌア]
    ⑦ファントム ~ PHANTOM OF INFERNO ~
    ⑧家族計画~絆箱~

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    ジャンル:SF/戦争/地球外生命体/並行世界
    メインシナリオ:吉宗鋼紀

    【あらすじ】
    本作に入る前に、マブラヴシリーズについて触れておく。マブラヴは①extra編②unlimited編③alternative編に分かれている。extra編はいわゆる学園ラブコメもの。続くunlimited編では状況が大きく様変わりし、主人公は並行世界に放り出されたところからスタートする。そこでは地球外生命体【BETA】の侵略により、人類が追いつめられていた。状況が呑み込めない主人公だったが、なんとか国連に入隊し、新しい世界への適合を目指す。人類と地球を護るため、仲間と共に戦い続ける主人公だったが、圧倒的な物量で攻め込んでくるBETAに人類は敗北し、地球を放棄し他の星へ脱出する計画「オルタネイティヴⅤ」を発動する。長くなったが、いよいよここからがalternative編である。
    本作「オルタネイティヴ」では人類の敗北を見た主人公が、目を覚ますと記憶はそのままに、オルタネイティヴⅤが発令される前の時間に巻き戻されている。人類の末路を知っている主人公は未来の記憶を思い出しながら、オルタネイティヴⅤ発令を阻止し、人類の勝利のために奮闘する……。

    【感想】
    人並み以上に映画、本等嗜好してきた方だと思うが、これ以上熱い展開の物語には今後出会える自信がない。
    世界系、並行世界、時間移動、地球外生命体による侵略、ひとつになれない人類etc. いずれも人気のある設定だが、少なくとも私の知っている同系統の作品(エヴァ、シュタインズゲート、ガンダムOO)以上に、マブラヴはこの大風呂敷を最高の形で成就させている。
    現実離れした設定にもかかわらず、異様に現実感のある作品だった。リアルだからこそ深く感情移入し、怒り・憎悪・歓喜を存分に味わうことができた。特に絶望への突き落とし方がえげつなく、どこまで追い込めば気が済むのか思ったほどだった。本当に容赦がない。感情のふり幅が過去最高の作品。人生において何か大事な局面を迎えたときにプレイすると大きな力を与えてくれるかもしれない、そんな作品。

    『マブラヴ・オルタネイティヴ(限定版) - PS3』より引用

    • 引用ここから ……いつか……聞かせてね。白銀君が何をしたくて……何ができなくて……涙を流したのか……そしてそれを……どうやって乗り越えたのか…… 引用ここまで
    • 引用ここから 自分が戦える理由なら、その大きさなんて関係ないよ。人と比べるものじゃないと思う 引用ここまで
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    ジャンル:哲学/セカイ系
    シナリオ:田中ロミオ

    【あらすじ】
    ――彼らはいつも7人だった。放課後、町はずれの工場が彼らのたまり場。誰にも邪魔されることのない安息の地であり、誰かが『聖域』と呼んだ場所。仲間と一緒に過ごす微睡のような日々。しかし忍(=主人公)はそれが終わることを知っている。“敵”の襲来は近い……。

    【感想】
    名言のマーライオンである。
    『心の聖域』と『侵略』をテーマにした物語。難解で、読者に優しい文章ではない。作中の設定、哲学、心理学、IT、その他雑学など膨大な情報に振り落とされそうになるので、知的好奇心旺盛な人にオススメ。新世紀エヴァンゲリオンの内容が好きな人とは相性が良いのではないかと思う。
    心の距離をこれほど深く考察した作品を私は知らない。
    話を進める中で人間関係に求めているもの、漠然としたイメージはあっても言葉にできなかったそれが少しずつ形になっていった気がする。
    また、ゲームそのものが仕掛けになっておりビジュアルノベルの特徴を生かした作品と言えるだろう。仕様上、時系列がバラバラになっているがこのパズルを正しく並び終えたとき、至高の余韻が待っている。

    『最果てのイマ』より引用

    • 引用ここから 求めて近づけば、結局は一体になるしかない自分の延長。そして離れれば他者であるが故に、届かず満ち足りない。理想の距離がどこにあるのか、私たちは知らない。今までの誰も知らない。皆、自分なりの距離を規定して、それで満足しただけよ 引用ここまで
    • 引用ここから 奪ったら、違うものだからね、それは。他人ではなくなる。自分の一部になってしまうだろうから。それは自己愛だ 引用ここまで
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    ジャンル:並行世界/ループ
    シナリオ:田中ロミオ

    【あらすじ】
    社会的価値観に噛み合わない8人の少年少女が、人類の滅亡した世界に取り残される。
    そこでは7日間で世界が終り、再構築される(いわゆるループ)。
    たった8人の人間関係がすべてとなった世界で起こる心の交錯。
    彼らは互いを傷つけながらも求め合い、他者の必要性を感じていく。

    【感想】
    ゲームというより、もはや文学。顔面降水量(涙とか鼻水)はそれほどでもなかったが、心が泣きながら微笑んでいるという超感覚を味わった。特に終盤、あれは感動のディープインパクトといても過言ではないだろう。
    この作品を通じて、改めて人付き合いとはどういうことかを教えられた気がする。
    見返りを求めない人間関係、それが何と幸せなことか……
    文章・音楽・ギャグどれも最高レベル。世界に羽ばたいてほしい作品のひとつ。

    『CROSS CHANNEL』より引用

    • 引用ここから あなたは……普通コンプレックスです 引用ここまで
    • 引用ここから あたしもね、人間関係に資格なんてないと思ってる 引用ここまで
  • 魔法使いの夜 初回版

    ゲーム Windows XP 2012年4月12日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp
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    ジャンル:ダークファンタジー
    シナリオ:奈須きのこ

    【あらすじ】
    物語はド田舎から降りてきた青年が魔法を目撃するところから始まる。山奥から出てきたばかりの青年にとって都会はすべて魔法のようなものなので、少女の魔法を見ても都会人ならやりかねないと思うほどのずれっぷり。それでも秘匿主義の魔術師にとって目撃者は始末すべき対象であり、彼を始末する決心をするが……。

    【感想】
    最新作でありながら、時系列的にみるとタイプムーン作品のなかでは一番古い物語であり、きのこワールドの根源ともいえる作品(ほぼ奈須きのこ作品の世界観は共通している)。長い間、奈須きのこの中に留められていた「はじまり」の再生は、ファンにとって至福の時間であることは間違いない。この作品から入って世界観に魅了されたならば“未来(過去の作品)”を遡ってほしい。同シナリオライターの「月姫」や「空の境界」で登場した蒼崎姉妹の大ゲンカが見られるのはこの作品だけ。戦闘演出がめちゃめちゃ豪華でその鮮やかさにうっとりする。それにしても奈須きのこの描く女性は芯が通っていてかっこいい。生き様を見て、かくあるべきだと感じる。

    『魔法使いの夜 初回版』より引用

    • 引用ここから 約束を守るっていう事は、結果じゃなくて、過程を守るって事なんだな 引用ここまで
    • 引用ここから 知らないの草十郎?生きていく上で一番の観客っていうのはね、他ならぬ自分自身なのよ。だから人生ってのは油断ならないんじゃない 引用ここまで
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    ジャンル:ファンタジー
    シナリオ:るーすぼーい

    【あらすじ】
    罪を犯すと『特別な義務』を負わされる社会が舞台。罪人を更正指導する『特別高等人』という職業を目指す主人公・森田賢一は、その最終試験のため、とある田舎町を訪れる。
    『1日が12時間しかない』『大人になれない』などといった義務を負う少女たちと学園生活を送るが、『恋愛できない』少女・夏咲と出会ってから、賢一の歯車が狂いだす。

    【感想】
    話題の「泣きゲー」。
    プレイしてみたところ涙を誘う場面は確かにあるが、どちらかといえば「そうくるか」と、うならされることが多かった。なので私の中では「そうくるかゲー」。
    本編では主人公が特別高等人になるための試験の一環でヒロイン一人一人を更生させていくわけだが、その際の主人公の非情っぷりが素晴らしい。人間的によくできた主人公なので、相手のことを想っての行動なのだが、温和な空気を容赦なくぶち壊す様は読者側を「え、せっかくまとまってきたのにどうなっちゃうの?」とハラハラさせる。というわけで「どうなっちゃうのゲー」とも言える。
    ヒロインを護ろうとする主人公に現実の厳しさを突きつける法月という男とのやりとりは見応えがある。法月は理不尽だけど正しく、でもそれを認めたら負けのような……と苦しめられます。
    最後にこの作品で有名などんでん返しですが、私も見事に騙された。露骨に伏線はってるのに、ふたを開けられるまで気が付かず「えー!?」と驚かされた。超熱い展開になる。おすすめ。

    『車輪の国、向日葵の少女 初回版』より引用

    • 引用ここから 万物は流転する。そこに多少の善悪があろうとも、今日も太陽は東から登ってくる。それはまるで、車輪のように…… 引用ここまで
    • 引用ここから 灯花は親を選ばなかったのではない。選ばないという選択肢を、選んだのだ。これ以上ない優しさを込めて 引用ここまで
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    ジャンル:ダークファンタジー
    シナリオ:奈須きのこ

    【あらすじ】
    舞台は海と山に囲まれた都市・冬木市。
    何の変哲もないこの街に、少しずつ侵食する闇があった。
    手にした者の願いを叶えるという聖杯。その聖杯を実現させる為、一つの儀式が行われようとしていた。
    聖杯に選ばれた七人の魔術師(マスター)に、聖杯が選んだ七騎の使い魔(サーヴァント)を与える。
    騎士 "セイバー"槍兵 "ランサー"弓兵 "アーチャー"騎兵 "ライダー"魔術師 "キャスター"
    暗殺者 "アサシン"狂戦士 "バーサーカー"
    マスターはこの七つの役割(クラス)を被った使い魔一人と契約し、他のマスターを排除して、自身こそ最強だと示さなければならない。
    ふとしたきっかけからマスター同士の戦いに巻き込まれた主人公は、偶発的に七人のサーヴァントの一人、セイバーと契約する事になる。
    望まぬままマスターの一人になった主人公は、聖杯を巡る戦いに身を投じる事になるのだが────

    【感想】
    言わずと知れたビジュアルノベルの金字塔。この作品を通じて奈須きのこにどっぷり浸かるようになった人も少なくないと思う。序盤に凛(パッケージの赤い女の子)が半人前の主人公に対して魔術・聖杯・サーヴァント等を説明するのだが、それを聞いた時のときめきは今も忘れない。作りこまれた世界設定が魅力的で、他の魔法系ファンタジーとは一線を画してると感じた。
    全3ルートに渡る本編だが、どれも甲乙つけがたい。全部必要なシナリオなのでコンプリートすることを強く推奨する。某“背中で語る男”がカッコよすぎる。

    『フェイト/ステイナイト[レアルタ・ヌア] PlayStation 2 the Best』より引用

    • 引用ここから ああ。時間を稼ぐのはいいが― 別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう? 引用ここまで
    • 引用ここから 貴方が、私の鞘だったのですね 引用ここまで
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    ジャンル:ハードボイルド/銃器
    シナリオ:虚淵玄

    【あらすじ】
    合衆国全土を震撼させた、マフィア幹部連続殺害事件。その陰で囁かれる謎の組織「インフェルノ」と組織最強の暗殺者である「ファントム」の噂。一人旅で訪れた少年は偶然「ファントム」と遭遇。その姿は自分とあまり年の変わらない少女だった。少年は彼女から殺し屋になるよう告げられる。

    【感想】
    殺し屋といえば「レオン」をイメージしたが、取って代わるほどの名作だ。やはり虚淵玄は相当うまい。心理描写が巧みで、心を転がされているような感覚を覚える。
    4つのルートに渡る本編だが、どれも味わい深く、特にクロウディアのルートでは冷徹さと忠誠を貫いた最強の殺し屋を見ることができる。男である限り心を揺さぶられずにはいられない作品だと思う。
    ――ああ、ダメだ。また読みたくなってきた。

    『ファントム ~ PHANTOM OF INFERNO ~ (初回限定版)』より引用

    • 引用ここから 時計の針の歩みなど、つくづく意味がない。人間の人生なんて、時計の針で均一に分けられるものじゃない。一分一秒の重みは、どう過ごしたかによって、大きく変わってしまう。 引用ここまで
    • 引用ここから 人の名は祈りだ。 斯くあってほしいという願いを込めて、親は子に名をつける。だから、君に名がある限り……君の名を呼ぶ者が、すぐ傍にいるかぎり……君には、生きる理由がある。 引用ここまで
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    ジャンル:ハートフル/コメディー
    シナリオ:山田一

    【あらすじ】
    天涯孤独の主人公、リストラ中年、中国人の密入国者、家出娘、自殺願望の女性など、社会から冷たくされる者たちが擬似家族を作り、各々の過酷な運命から互いに身を守っていく姿を描いた作品である(wikipediaより)。

    【感想】
    訳ありな他人同士が織り成すドタバタハートフル疑似家族コメディ。登場人物は各々境遇から『家族』というものに特別な気持ちを抱いており、一線を越えるにはものすごい負荷がかかる。踏み込んでは拒絶され、そんな毎日を繰り返すうちに見えてくる『絆』。話し、触れ、伝え、与え、泣き、怒り、笑い、許し、待ち、教え、学び……。無数の小さな接触が、よりをかけて糸を丈夫に育んでいく。
    作中に出てくる「ひとりで生きていくことはできるかもしれないが、それだと生きていくことしかできない」は至言だと思う。
    余談。この後、山田一は名義を変え、数々の傑作を世に送り出すことになるが、既にこの時点で素晴らしい才能を感じる。特にギャグパートでの言葉遊びはハイセンスである。

    『家族計画~絆箱~ フルセット版』より引用

    • 引用ここから 大切なのはどっちがより悪いかなんてことじゃないの。どっちが折れるかってことなの。そういうときは冷静なほうが、折れるの。たとえ自分が悪くなくてもね 引用ここまで

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