シリーズ第5巻の「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」で主要人物の一人、シリウス・ブラックの死が描かれていますがその死についてずっと疑問に思っていたことがあります。

それはシリウスが魔法省の神秘部でなんだかよく解らないアーチの向こうへ消えたことで死んだとされてしまったことです。

私の個人的な感覚の問題なのかイザナギが黄泉の国へイザナミに会いにいってもこの世へ戻ってきたなんていう神話に親しんできた日本人的な感覚ゆえか、肉体ごと死の世界へ飛び込んだ人間がそのまま遺体も残すことなく死んだとされてもどうしても納得できないのです。
読んだ当時、次回作のタイトルが「謎のプリンス」だと知ったときにはプリンスという触れ込みでシリウスが復活するのだとばかり思っていたほどです。プリンスがシリウスでなかったと知りがっかりしたのちもまだ最終巻を読み終わるまで望みは捨てなかったのですが当然、そんなことは起きませんでした。
しかし、そういうふうに考えてしまうほどシリウスの死には現実みがなく、大して怪我だってしてないはずだし死の世界からでも帰ってこられるはずだとずっと思ってきました。

このあまりにあっさりとした死はこの作品が生まれたイギリスでは全く違和感なく受け入れられているのでしょうか？
また、この死はどういう観念の上に成立しているのでしょうか？

わかる方、教えていただきたいです。
よろしくお願いします。