ブクログ談話室

【読了者向け】「向日葵の咲かない夏」の考察を聞かせてください。

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道尾秀介の小説「向日葵の咲かない夏」の皆さんの考察(特にラストあたりのもの)が知りたいです。ネタバレ込みで書く場なので未読者には閲覧をお勧めできません。




一応私も書きます。

死んだ人が別の生き物に生き返り話しかけてくる、という状況は全てミチオの妄想。実際はファンタジーのような世界観は一切ない。ミチオがただ見かけた・拾ってきた生前のその人と連想できる生き物に対して転生したその人だと思い込み話しているだけで、客観的に見れば人形をミカとして可愛がる母親と変わらない。
ミカ(トカゲ)が3歳のわりに大人びた発言をしていたりする点はそのため。母親がトカゲのミカを直接殺さなかったことについてミチオが「流石に気に咎めるんだと思う。だってお母さん、自分が同じことやってるって、知ってるから」という発言もそれを意味している。
「失敗を全部後悔したり、取り返しのつかないことを全部取り返そうとしたり、そんなことやってたら生きていけっこない。だからみんな物語を作るんだ。昨日はこんなことをした、今日はこんなことしてるって、思い込んで生きてる」などのセリフから分かるように、ミチオはミカやSくんを死に追いやってしまった精神的ダメージからそういった自分の物語の中に閉じこもるようになってしまった。
質問No.8612
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