ブクログ談話室

『街とその不確かな壁』

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読了。
途中、男の子と彼女の、うまくいかないコミュニケーションのもどかしさと、男の子の未練がましさが憂鬱になってきて、読むスピードがどんどん遅くなったけど
駅の近くのコーヒーショップでの、JAZZと、女性とのやり取りが始まったくらいから、読む速度がグングンあがってきて、最後までイッキに読み終えた。 
   


質問No.9049
みんなの回答・返信

新聞評やブクロブのレビューで「世界の終わりとハードボイルドワンダー…」との関連は目にしました。だから、第2章は冒険譚と再開を期待してました。
その意味では全く違う物語でした。
閉ざされた街の静かな図書館。此処は村上さんが心の奥底で求めている場所なのかも。
誤解を呼びそうな気もしますが、読者のためではなく、自分の為に物語を紡いでいるんだなと改めて思いました。村上さんはそういう人と思っています。
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回答No.9049-0101819
コメント 1件
lacuoさん lacuoさん 2023/07/19
あ、オレも、
これは、読者のためではなく、自分のために書いてるんじゃないの?って思いました。
それは、すごく感じた。
友人にこの作品を推薦した時は「ファンタジックなおとぎ話のような恋愛小説」と表現してみた。その友人はどんな読後感を口にすることやら。私自身、村上春樹と同世代なので、同世代だからこそ共感するところが随所にあって、「こんな男の子の気持ち分かんねえだろうなぁ」と思ったり、「いままで僕が一度も他人に告白したことがないものを、簡単に暴露しないでくれよ」とおろおろしたり、村上作品ならではの極上の読書体験でした。
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回答No.9049-0100889
コメント 1件
lacuoさん lacuoさん 2023/05/08
「ファンタジックなおとぎ話のような恋愛小説」
と言うのは
村上春樹の一番得意な分野なのかも

壁も
図書館も
夢も
彼女も
どこかカフカ的な舞台設定も
どれも、彼の得意な要素がイッパイなのかも
はじめて、この本を手にとって、パラパラと読み始めたとき
すぐに
あ、これは、最近の村上春樹の小説じゃなくて、昔の・・・・・『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の頃の村上春樹だ、って、直感的に思った。

あとで、ネットのニュースで、この本のことを見かけたとき、この作品は、『世界の終わりと』の頃に、一度、構想されたものだ、というようなことが書いてあって、あ、やっぱり、って思った。
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回答No.9049-0100846
コメント 2件
lacuoさん lacuoさん 2023/05/06
文章の緻密さ、という点では『世界の終わりと』のほうが緻密な気がするけど。

こちらは、河合隼雄とやり取りしてきた、彼の、心理学的な影響を感じた。

時代遅れの心理学、だけど。

まだ、最初のほうしか読んでないから、なんとも言えないけど。
lacuoさん lacuoさん 2023/05/06
とにかく、読んでて、感じるのは

新しい作品を読んでいる、という感覚よりも

懐かしさ、だな。
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