読書のすすめ。読書に取り組むまえに、本を手に取るまえに

「本のジャンル」

本棚

 書店や図書館などの売り場はジャンル分けされているので、本のジャンルについておおまかに知っていると、本を探しやすくなります。本によっては明確にジャンル分けできないものもありますが、「雑誌」「コミック」「文庫」「新書」「単行本」というジャンルを憶えておけば、探す時間は短縮できることでしょう。検索機を用いたり、書店員・図書館員に直接聞くのもおすすめです。

1. 雑誌

 雑誌は季刊・月刊・週刊など、定期的に刊行される逐次刊行物・定期刊行物のことをさします。季刊では『会社四季報』『留学ジャーナル』、月刊では『MEN'S NON-NO』『an・an』、週刊では『週刊少年ジャンプ』『週刊文春』などがそれにあたります。

2. コミック

 コミックは、マンガの単行本のことです。便宜的にゲーム攻略本やライトノベルの本をこのジャンル・売場に含むことがあります。

3. 文庫

 文庫は本の普及を目的とした持ち運びやすいサイズのものです。文芸書などで刊行して時間が経ったものが文庫になり、より広く読まれることになります。

4. 新書

 新書は書き下ろしを中心とした軽めの内容の読み物を収めており、文庫を縦に長くしたような形になっています。雑誌、コミック、文庫、新書については多くの書店でそれぞれ独立した売り場になっており、さらに出版社や本の内容によって区切られ、コーナー分けされていることが多いです。

5. 単行本

 単行本は、単独で刊行された本すべてを指しています。なので、ほとんどの単行本は更に細かいジャンル分けがなされています。ただし書店と図書館では、ジャンルの分け方がかなり異なるので、注意が必要です。
 書店において、単行本は「文芸書」「実用書」「専門書」「児童書・学習参考書」とおおまかに分類されています。

5-1.「文芸書」

 広く文学に関わる本がこのジャンルに入ります。国内/海外文学、エッセイ、詩歌・短歌・俳句、戯曲など。書店によってノンフィクションもここに入ります。

5-2.「実用書」

 ひろく日常生活に関わる実際的な本がこのジャンルに入ります。内容は多岐にわたり、育児、料理、手芸、ホビー、スポーツ、健康法、暮らしについての知識などの本が置かれています。ただし専門的な内容の本は、多くの場合専門書に区分けされます。たとえば先生による学校での教育法などは、専門書(教育書)に入ります。

5-3.「専門書」

 諸科学についての専門的な内容についての本がこのジャンルに入ります。人文書、社会書、理工書、芸術書、医学書などが入ります。資格・経済・経営などのビジネス書が専門書から区別されている書店もあります。また、大学で教えられる学問に関わる本を、学術書としてビジネス書などから区別する場合もあります。

5-4.「児童書・学習参考書」

 児童書のジャンルには絵本、童話、図鑑、学習まんが、そして学習教材などが入ります。学習参考書は、小学生・中学生・高校生の学習参考書と、辞書・辞典類を扱うジャンルです。

図書館。日本十進分類法。

6. 図書館の「日本十進分類法」について

 図書館では「日本十進分類法」という図書の分類法によって本が分けられています。大まかな分類から細かい分類へと10ずつのジャンルに分けていき、それぞれのジャンルに「0」から「9」の数字を用い、3ケタの分類記号として用います。
 例えば「121」という数字がふられたとしたら、1××は大分類「哲学」を意味し、12×は「東洋思想」、121で「日本思想」となります。3ケタ下の桁ほど下位の細かい分類を表現しています。

 大きな分類で、10のジャンルを見てみましょう。「0 総記」(情報学・図書館・事典類・論文集などを含む)、「1 哲学」(心理学・倫理学・宗教を含む)、「2 歴史」(伝記・地理を含む)、「3 社会科学」、「4 自然科学」、「5 技術」(工学・工業・家政学を束ねる)、「6 産業」(農林水産業・商業・運輸・通信にまたがる)、「7 芸術」(美術、音楽、演劇、スポーツ、諸芸、娯楽を束ねる)、「8 言語」、「9 文学」です。

 図書館で本を探すときこの分類法を知っていると、どんな本がどこにあるか、大まかに予想することができます。