小川未明童話集 (岩波文庫)

著者 :
制作 : 桑原三郎 
  • 岩波書店 (1996年7月16日発売)
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本棚登録 : 155
感想 : 23
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「赤いろうそくと人魚」
孤独に生きる人魚が、人間はこの世で最も優しい生き物だと聞き、娘を人間に託すも裏切られ復讐する話。
小学生の頃NHKで見て戦慄した。何もそこまで…というほど完膚無きまでに報いを与えるのが恐かった。
西洋の神罰を彷彿とさせる徹底的な報復ぶりに、「欲を出したために破滅する」型の話のはずが、読後に人知を超えたものへ畏敬の念を抱かせる話に。
本当は一番優しい生き物って人魚なんだろうけど、それだけに夢を砕かれた時の絶望は大きくなるんだろうな…

「野ばら」
幼少時にこの絵本を愛読していたんだけど、この人の作品だったんだ!運命だ!

小川未明の作風は、日本を舞台にした話でも西洋風。アンデルセンぽい。静かな語り口。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館・借りた
感想投稿日 : 2009年7月7日
読了日 : 2009年7月7日
本棚登録日 : 2009年7月7日

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