純粋に小説の出来だけを見ると、名もなき警察官を主軸にしてストーリーを最後まで進めることが出来ず、二・二六事件の本筋自体にも触れざるを得なかったのか、それとも多様な観点から題材を扱いたかったのか。
いずれにせよ、焦点がぼやけて非常に散漫な印象を与えている。
作家の反戦の思いと普通の警官への追悼の念はよく理解できるが、それと小説の良し悪しは完全に別物。
表題の付け方含めて上手くいっていないと思われるな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年7月15日
- 読了日 : 2013年7月15日
- 本棚登録日 : 2013年7月15日
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