Pの密室 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2003年2月14日発売)
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本棚登録 : 921
感想 : 79
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『鈴蘭事件』幼稚園児の探偵。バー・ベルの店主が死んだ日、店の床いっぱいにグラスの破片。店の娘が調達していたすずらんは消えた。頭が回りすぎる御手洗少年の、幼すぎることへのもどかしさが苦しい。
『Pの密室』小学生の探偵。絵画コンクール審査員の死、140点から136点に減った募集数、血塗られた絵画、ピタゴラスの定理。視点を回しながらの語りは作品に必要な要素だったのかもしらんけど、冗長さが否めなかったかなあ。あと被害者の人柄の不愉快さ、加害者の境遇の悲惨さも相まってあまりいい気分にならないはなし。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2015年4月6日
読了日 : 2015年3月17日
本棚登録日 : 2014年10月29日

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