ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)

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本棚登録 : 12298
レビュー : 734
著者 :
神埼魅音じゃないよさん  未設定  読み終わった 

エヴァンゲリオンもかくやという位、いろんな伏線っぽいほのめかしをすっ飛ばしてくれるわけで、これが、ジャンル小説なり、あるいは中間小説であっても、普通は総スカンですよね。ところが、そこがいいとか味だとか言ってもらえるのが村上春樹クオリティ(笑)。冗談はともかく、作品全体が、意地悪くも不条理な夢なんですとでも言えば、それなりの納得感は得られるかというところなんだけど、それ自体は、世界の終わり……あたりで良いだけやってたんじゃなかったっけ?みたいな。ちなみに、カリーナクーペGTツインカムターボの代わりに、今や500SELだし911(年式は不明……時代的には964の頃だよね。どうでもいいですかそうですかすいません)だったりします。「僕」も、バブル期を経て、ある程度お金持ちになったのです。いや、主人公が車に乗ったわけじゃなかった。すまん。
それにしても、おそらく読んでいて救いがあるとすれば、時代の「あたりまえ」に対して一番落伍感のある笠原メイが、なんだか幸せそうなことですね。それに、主人公からあんなにも切実に求められたじゃん。ある意味、失踪したクミコさんよりも切実に(何しろ命に関わるからな)。その割に、手紙なんて届いてないとはまた御挨拶だなぁ。まあ、しょうがないか。

レビュー投稿日
2015年7月15日
読了日
2015年7月14日
本棚登録日
2015年6月25日
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