2018.6.24.読了後半は現代も残る屏風絵が描かれた背景など興味をそそられることが多く、大変興味深く読んだ。途中、妻のみつの視点が入ることで全く見えなかった扇屋としての俵屋の姿が見え、物語が立体的にとらえられた。幕府と朝廷の間に立つ「ぬえ」と称せられる烏丸光広との交流の中で次々開花していく宗達の様子が生き生き描かれていてよかった。前前年だったか、風神雷神図屏風を見たが、今回の視点を持ってまた観に行きたいと思った。また、養源院は行ったことがないので徳川の血天井の呪いを抑えたという唐獅子図も観たいと思え、楽しみが増えた。
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- 感想投稿日 : 2018年6月24日
- 読了日 : 2018年6月24日
- 本棚登録日 : 2018年6月24日
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