破滅の王

3.43
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本棚登録 : 319
レビュー : 62
著者 :
みやびさん  未設定  読み終わった 

2018.11.10.前半星5後半星2で合計星3という感じだった。
以前、ラ・パティスリーシリーズで好きだった上田早夕里さんが直木賞候補ということで読んだ作品。上田さんは元々SF作品が主流かなという認識で、もれ聞くこの作品の特徴は歴史に基づいたSF作品という理解だったが読み終わってそれでいいかなとおもっている。第二次世界大戦、日本軍、細菌兵器というと731部隊というと日本の闇という感じで本を前にしてなかなか読み始める気持ちになれなかったが、読み始めると冷静な筆致で落ち着いて読み進めることごできた。優秀でありながら日本軍の一員として非道なことに巻き込まれていく優秀な医師たちが描かれていき、無理なく物語に入っていくことができたのは大変良かった。治療法のない細菌兵器、キングことR2vを巡ってなんとかその治療薬を作ろうとする医師、そしてそれをサポートする少佐を軸に描かれていく。
後半の結末に向けての描かれ方がいくら架空の話とあってもあまりに非現実的で荒い描き方であったのが非常に残念だったと思うが、多くの当時の資料をおそらく深く読み込まなければ書かれなかった作品と思うと作者に敬意を払いたいと思った。
あと、直木賞選者の講評を読んでから読んでしまったのが残念。選評はたしかに当たっているところもあったが、ある種のバイアスがかかってしまうのでこれからは読んだ後に講評を読まなければいけないと思った。

レビュー投稿日
2018年11月10日
読了日
2018年11月10日
本棚登録日
2018年11月10日
3
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