土曜日はお楽しみ (岩波少年文庫)

  • 岩波書店 (2010年12月17日発売)
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感想 : 16
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ニューヨークに住む14歳から6歳までのメレンディ4兄弟の愉快なお話。「毎週土曜日は全員のお小遣いを一人が自由に使う!」退屈だった土曜日がこのアイディア一つで特別な土曜日に変わる。モナは長いおさげを大胆に切ってしまい、ラッシュはオペラの帰りに迷い犬を拾い、ランディは美術館の絵画に描かれた夫人に出会い、オリバーは一人でサーカスを見に行き迷子になる。どの子の土曜日も大冒険。後半はメレンディ家に大事件が起こるが迷い犬や夫人がキーとなりとても素晴らしい結末を迎える。1940年代の古いお話だけれど、子供の心はいつの時代も同じ。そして出てくる大人(お父さんや家政婦のカフィ、ゾウ夫人)がみな素敵。子供たちがピンチに陥った時に必ず心も体も寄り添ってくれる。子どものころに出会いたかった一冊。4人の結成したクラブ名ISAAC(アイザック)「(I)いちどにひとり(S)すてきな土曜日(A)ああ、楽しい午後の(A)アドベンチャー(C)クラブ」が洒落ていて好き。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書
感想投稿日 : 2011年8月3日
読了日 : 2011年8月3日
本棚登録日 : 2011年7月29日

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