うつヌケ コミックエッセイ うつトンネルを抜けた人たち

  • KADOKAWA (2017年1月19日発売)
3.76
  • (160)
  • (262)
  • (229)
  • (29)
  • (14)
本棚登録 : 2650
感想 : 323
5

10年近く続いたウツから抜け出した著者が、自身の体験やウツを抜け出した人たちの体験を漫画化し、今なおウツに苦しむ人へ手助けになればと出版した本。

紹介されるウツぬけエピソードは、サラリーマン、教師、など身近な人からミュージャンの大槻ケンヂさんや小説家の熊谷達也さんなど有名な方まで。

ウツになっていく過程から抜け出すきっかけ、その後の回復の仕方などがわかりやすく描かれている。

ウツの人もそうでない人も客観的にウツを捉える事が出来て、どうやってウツと付き合っていけるか、読んだ人によって、それぞれにヒントが得られると感じた。

ウツが、小さな妖怪として描かれていて、イメージしやすかった。オバケは減ったり増えたり。付き合い方がわかっていれば怖くない存在。自分の調子が悪い時を把握して、安心を手に入れていく。著者がウツのカラクリを見つけ出していった冒頭は印象的だった。

以下、印象的な言葉。

不安はあるがままに捨て置いて今自分がすべきことをする。不安はちょっかいを出してくるが、一緒に歩く事が可能なヤツだ。

物事を客観視する癖をつける。主観的感想と客観的感想を1:1で書く。

物事を悪い方に考える人は危機を回避しやすく生き残る確率が高い。ネガティヴは当たり前でむしろ優秀、くらいに自分を肯定してあげる。

自分の責任だと思っていることを減らしていく。

脳を休ませて身体に主導権を移す。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年6月6日
読了日 : 2018年6月6日
本棚登録日 : 2018年6月6日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする