■ひとことで言うと?
<自由>に生きるための力能の育成が公教育の役割
■キーポイント
・教育論の相対化
→「絶対の真理は無い」という相対主義的批判による「よい」教育の指針の欠落
・現象学的アプローチ
→信憑・確信を始発点とする思考のアプローチ
→「よい」という信憑・確信が生じるための成立条件と構造を問う
→成立条件の共通了解を探ることで、「よい」教育の指針を見出す
・<自由>の本質
→「我欲す」と「我為しうる」の実感の一致
→欲望による自身の規定の内にあって、自らの意志で選択・決定できる可能性が開かれているという実感
・<自由の相互承認>の原理
→互いに他者が<自由>であることを認め合う、という理念にもとづく社会原理
・教育の本質
→各人の<自由>および社会における<自由の相互承認>の<教養=力能>を通した実質化
→力能:諸基礎知識(最低限身につけるべきこと)・学び(探究)の方法(知識・技術を獲得していく方法)・ルール感覚(相互承認の感度)
→一般福祉の原理:教育政策の正当性(教育の本質を実現する政策になっているか?)を判断する基準
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
教育
- 感想投稿日 : 2021年7月1日
- 読了日 : 2021年7月1日
- 本棚登録日 : 2021年7月1日
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