思考の整理学 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房 (1986年4月24日発売)
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本棚登録 : 1366
感想 : 96
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何年も前に流行った本だが、気になっていたので、遅ればせながら手に取ってみた。


従来の詰め込み型の教育を受けてきた人間が、
今後コンピュータの台頭によってその価値を奪われていく中で、「思考する」ことによって新たな価値を出していきましょう、という話。


本書の中では、さまざまな具体的な「思考を整理する方法」が紹介されている。


情報をまとめるカードやスクラップ、ノートを作ったり、紙の情報を後から見返すために索引などを工夫したり、
最初は、現代の感覚からすると「古い方法だな」と思った。
しかし、読み進めていくにつれて、
情報をスマホやPCに良く考えずにポンポン入れていくのではなく、紙の上で情報を丁寧に整理することこそ、思考を純化させる近道であると気がついた。

他にも、思考する時間帯や、思考を議論する相手について、思考をより深めていく具体的な過程など、
様々な思考を整理する方法について、とても具体的に書かれており、
今の時代に読んでも、充分に学びがある良書であると感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年9月13日
読了日 : 2022年9月13日
本棚登録日 : 2022年9月7日

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