ウンベルト・エーコの世界文明講義

  • 河出書房新社 (2018年11月22日発売)
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感想 : 10

[巨人の肩に乗って]
文化史のパターンとして、父親世代モデルの否定(父殺し),これに対する子の否定(子殺し)があるということはまあ普通。父を殺すために、偉大な祖父に力を借りる(ルネサンスは、古典古代を範とする)の指摘は、成程。現代は、その時代のモデルが存在しなくなり、ある主義主張が世代の断絶ではなく、各世代内での断絶を生む(例えば、反グローバリズムの参加者は、親世代子世代を問わず存在)という指摘も、考えさせられる。モデルが世代単位で無くなった原因が、過去及び地域などのモデルがメディアにより並置されるようになったから、というのは、そんなに単純では無いように思う。
[美しさ]\[醜さ]

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カテゴリ: 文化史
感想投稿日 : 2023年4月15日
本棚登録日 : 2023年4月15日

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