裁判長!僕の弟懲役4年でどうすか~特別編~ (ゼノンC)

  • 徳間書店 (2011年6月1日発売)
3.63
  • (7)
  • (13)
  • (18)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 146
感想 : 21
4

「ここは懲役4年でどうすか」の作画を担当した漫画家・松坂犬輔の実弟が逮捕され、被告となった仰天の実話に基づいています。
これまで「第三者として膨張する立場」だった作者が、「被告の家族として立ち合う」視点に立たされることになり、これまで「見ていたはずなのに見えていなかった」色々なことに気づかされる一つ一つが、まさに身を切り地を吹き出すようで、迫真です。

いつまで経っても自分の中では被告人が「幼いころの優しくていい子のまま」でいるお母さんが、ただただ悲しい。
漫画の題材にすることで母親から拒絶されても描く決心をした作者の想いが染み渡ります。その後和解できていてほしいと心から願います。

「弟の罪が軽くなることを望んでいない」の重い一言は、これまで裁判を多数膨張してきたからこそのもののように思えました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2013年5月11日
読了日 : 2013年5月11日
本棚登録日 : 2013年5月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする