戦争の記憶 コロンビア大学特別講義 学生との対話 (講談社現代新書)

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kigumaさん 本・雑誌   読み終わった 

-記録の歴史から記憶の歴史-
慰安婦に関しての自分の認識は、歴史というよりも外交力学の道具という程度だった。コロンビア大学での学生と歴史学教授の対話で得た新しい視点は、歴史を作る新しいプレイヤー、カルチャー(というよりコモンセンス?)。意外だったのは80年代以前まで、韓国内で慰安婦を語る事は韓国政府から弾圧されてきた。それ以前には戦争とは公的記録であり個人の記憶(オーラル・ヒストリー)は記録と見なされなかった。性質上、戦争時の性への人道暴力は記録に残らない。証言が公になってきたのは2ndフェミニズムの勃興によるところが大きい。(日本だけではなく、WW2での同様の事例が公になるのは同時期)
・各国それぞれに戦争の記憶があり、それはシロクロハッキリしたバイナリー(被害者、勝者)
・「二度と繰り返さない」は抽象的で意味を持たない。何故そこに至ったのか、どういう時代背景でそこに至ったのかを知る(というより自分で考える事)
・それは市民としての責任である。自国の歴史ではなく、他国の歴史(歴史観)を知る。
・「過去への責任」は清濁をあわせ自国、他国を知る事

非常にタイムリーな内容だった。

レビュー投稿日
2019年8月15日
読了日
2019年8月15日
本棚登録日
2019年8月15日
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