門 (新潮文庫)

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本棚登録 : 2586
レビュー : 218
著者 :
jun.kさん 小説   読み終わった 

『三四郎』『それから』『門』に登場する三四郎、代助、宗助は、かなり多くの点で、自身と一致する部分があります。

もっと若い時期に薦められて読んでいたら、あるいは人生が変わっていたかも知れません。
代助・宗助のような過ちは冒さないよう、その香りのする道を迂回して通ることもできたでしょう。

しかし、もしそうしてしまっていたら、この三作品を今のような気持ちで味わうことはできなかったのでしょう。

私は宗助と御米の苦しみを理解することができます。また、ふたりの生活のある種の善さを感じることもできます。

人生と読書体験は、どちらが先ということなく、相互に影響しあうようだな、と深く感じ入るに至った一冊でした。

レビュー投稿日
2017年1月22日
読了日
2017年1月22日
本棚登録日
2017年1月22日
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『門 (新潮文庫)』のレビューへのコメント

藤首 亮さん (2019年5月18日)

「一致するという事について」
 
僕は『こころ』の中の私の名前は;小川三四郎だと思った。

先生の衝撃;;;明治天皇が崩御になりました。その時私は明治の精神が天皇に始まって天皇に終わったような気がしました。
最も強く明治の影響を受けた私どもが、その後に生き残っているのは必竟時勢遅れだという感じが激しく私の胸を打ちました。;;

僕はこの考えは夏目漱石その人のものだと思ったのです。


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