夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)

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本棚登録 : 1272
レビュー : 152
制作 : Kazuo Ishiguro  土屋 政雄 
jun.kさん 小説   読み終わった 

老歌手
この短いテキストでこれほどに芳醇なストーリーが編めるのかと驚きます。まあ、この老歌手に共感できるようになってこそはじめて、一端の大人、なのかもしれません。

降っても晴れても
この作家の作品をそれほどたくさん読んだことがあるわけではありませんが、こういうコメディタッチもありなんですね。小説というよりもドラマ脚本という感じがしますが、それでもどこかに詩的な雰囲気が漂っていて入り込めました。

モールバンヒルズ
人間というのはなかなかまっすぐに伸びていくことはできないものですね。節を作りながらそのたびに少しずつ曲がっていくので、それがその人のその人らしさを形づくっていくんですね。

夜想曲
ひょんなことから顔の整形手術を受けることになった男のコミカルなショートストーリーです。現状と未来との間にプライドがとぐろを巻いていて、あるセレブリティがそれを解きほぐすために突然目の前に現れる。シンプルな筋なのに、読み手側で色々な解釈ができるエンディングです。

チェリスト
他の作品とは少し違った趣があります。ある意味では、最も他の長編小説に近いものがあるような気もしました。コメディタッチは鳴りを潜め、どこか深刻な苦しさが表れているような気がしました。

レビュー投稿日
2019年4月30日
読了日
2019年4月30日
本棚登録日
2019年4月30日
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