『三四郎』『それから』『門』に登場する三四郎、代助、宗助は、かなり多くの点で、自身と一致する部分があります。

もっと若い時期に薦められて読んでいたら、あるいは人生が変わっていたかも知れません。
代助・宗助のような過ちは冒さないよう、その香りのする道を迂回して通ることもできたでしょう。

しかし、もしそうしてしまっていたら、この三作品を今のような気持ちで味わうことはできなかったのでしょう。

私は宗助と御米の苦しみを理解することができます。また、ふたりの生活のある種の善さを感じることもできます。

人生と読書体験は、どちらが先ということなく、相互に影響しあうようだな、と深く感じ入るに至った一冊でした。

2017年1月22日

読書状況 読み終わった [2017年1月22日]
カテゴリ 小説
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