「片思い」という共通のテーマから構成される11編の物語。
石田衣良、角田光代など実力派による恋愛アンソロジーです。
かなりの粒ぞろいですが、好みは分かれるかもしれないです。
同じテーマでもこれだけ振れ幅があるのが面白いです。
禁じられた恋。望んではいけない恋。
実らない方がいい恋もある。伝えない方がいい思いもある。
大人だからこそ知っている恋や愛が破滅したときの痛みも。
今も忘れられない恋や愛のいろいろなかたちがあって。
若い頃のただがむしゃらな恋愛だけが恋愛ではなくて。
恋愛のために全てを犠牲にしてしまうほどではないと。
気付いていながらも、恋愛はやめられないもので。
恋に恋せず、恋に溺れず、それも大人の余裕というものなのかも。
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カテゴリ:
roman d`amour
- 感想投稿日 : 2009年10月17日
- 本棚登録日 : 2009年10月17日
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