舞台はサンフランシスコ、ナイトクラブの歌手ヴァレリとピアニスト・ジーンの恋物語。ベリーショートがキュートなヴァレリ、おっちょこちょいだけど溌剌とした彼女のキャラがとてもよい。テンポもよく、コメディっぽい場面は大和和紀さんお手のものだな。「ハートに火をつけて」「GIブルース」「マスカレード」「バイバイ、ラブ」など往年の名曲の歌唱シーンが印象的だった。
あらすじをよく知らないままに手に取ったので、中盤からの展開に驚いた。母娘の軋轢の場面は、その後発表される大和和紀さんのいくつかの作品にも繰り返し描かれてるなと。クライマックスはグッとくる、笑って泣いての名作中編。
同時収録「ライオンたちの城」オレ様なジェットと冷静なサムエル。2人が麗しい!「お嬢さんのアフリカ」一見コメディ風だけど、アフリカで獣医として奮闘するキャンディが健気。チーターの赤ちゃんがかわいい!
海外舞台の三作品、それぞれに個性的で大和和紀さんの幅広い作風をたっぷり堪能できる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2023年6月27日
- 読了日 : 2023年6月27日
- 本棚登録日 : 2023年6月14日
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