ゴッホも弟のテオもイケメンすぎる!どうしても、狂気の画家・ゴッホ、その兄を支えた心優しい弟のテオという先入観が邪魔をして、すぐにストーリーに入り込めなかったけれど…。
大胆な解釈には圧倒された。賛否両論あるだろうけど、19世紀の旧態依然としたパリの画壇をぶち壊そうとする画商・テオの革新的な行いが、ひとつひとつかっこいい。兄のフィンセントの才能に惚れこみ、彼の飛躍を望みながらも、その才能に猛烈に嫉妬する。「あんたと一緒にいたことは俺の人生の一番の幸福で一番の不幸だったと思う」という言葉が重い。
2巻で完結だけど、できることならせめて3~4巻くらいまで引っ張って欲しかったな~。怜悧冷徹なテオがパリ画壇を引っ掻き回すところをもっと見たかった。若かりし頃のロートレックも出てくるけど、他にも同時代の画家を出してほしかったかも。
フィクションの部分は多いけれど、ゴッホの絵をこれまでとは違う角度から見ることが出来そうだ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2015年1月18日
- 読了日 : 2015年1月18日
- 本棚登録日 : 2015年1月14日
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