この部屋で君と (新潮文庫nex)

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本棚登録 : 1474
レビュー : 178
メイプルマフィンさん アンソロジー   読み終わった 

ブクログで表紙惚れし、早速書店へ。「ふたり暮らし」がテーマのアンソロジー、各話に舞台となる部屋の間取りが載っていて、間取り妄想が大好きな私は即買い!
「ふたり暮らし」とはいってもその形態は様々。ルームシェア、同棲、新婚、成り行きでの束の間の同居(会社の先輩からはたまた神様!?まで)と、なかなか盛り沢山な内容だ。
テーマが好みだったということも大いにあるけど、半分がお初の作家さんだったにもかかわらず、どれも面白く読めました!間取りを見ながらイメージを膨らますのが楽しくて楽しくて。
どれもよかったけど、朝井リョウの「それでは二人組を作ってください」が印象に残った。どうしてこんなに女子心がわかるのだ!私も昔から「二人組」を作るのが苦手だった。同居の姉が去った後のルームメイトを見つけようと焦るあまり、空回り気味な主人公に共感。
他の作品も、短編ながら起承転結がくっきりしていて読みやすかった。特に「転」の鮮やかさ!そういった意味では似鳥鶏の「十八階のよく飛ぶ神様」、神様の闖入に「はぁ!?」と思ったけど(笑)、まさかのどんでん返しに度肝抜かれました。
韓国での出張を描いた、飛鳥井千砂「隣の空も青い」もよかった。安定感あるね飛鳥井さん、アンソロジーではおなじみの顔となりつつある。先輩社員との心のすれ違いをメインに、「韓国」というサブテーマを絡ませてきたところもお見事でした。
「袖振り合うも、多生の縁」だなぁと。面倒でも厄介でも不自由でも、誰かと暮らすってことは長い短いにかかわらず、かけがえのない時間なんだと思う。

レビュー投稿日
2014年9月11日
読了日
2014年9月11日
本棚登録日
2014年8月31日
8
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『この部屋で君と (新潮文庫nex)』のレビューへのコメント

vilureefさん (2014年9月12日)

こんにちは。

>朝井リョウの「それでは二人組を作ってください」が印象に残った。どうしてこんなに女子心がわかるのだ!私も昔から「二人組」を作るのが苦手だった。

これだけで、朝井君(あえて君付け(笑))の感性のすごさが分かりますねぇ。
「二人組を作ってください」、この言葉を聞くだけで一気に小学生に戻ってしまいそう(笑)
あの何とも言えない緊張感、思い出すだけでいやだなぁ。
こんな気持ちすっかり忘れてたのに、朝井君たら罪な男ね・・・。

メイプルマフィンさん (2014年9月12日)

vilireefさん:コメントありがとうございます!
第一話を読み終えて、そういや誰が書いたんだっけと確認したら、まさかの朝井「君」とは!
何で男子にあの「二人組」を作ることのめんどくささがわかるのか!マジか!と驚きました。
「ログハウスライフ」という、「テ○スハ○ス」をパロった番組に振り回される主人公の心情の描写もホントうまくて、つくづく、罪な男(笑)

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