(4)山村暮鳥 (日本語を味わう名詩入門)

制作 : 萩原昌好 
  • あすなろ書房 (2011年6月16日発売)
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本棚登録 : 55
感想 : 7
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あの「いちめんのなのはな」でおなじみの山村暮鳥。このシンプルさが昔から好きだったが、山村暮鳥の他の作品というとあまり知らなかったので、本書を読むことで彼のプロフィールも知ることが出来たのもよかった。
敬虔なキリスト教信者で、伝道師の職に就いていたということもあったとは知らなかった。そのためか、作品には人道主義的なものも多いが、個人的には、自然をテーマにした素朴でのびやかな作風の方が好みかな。
一方で、彼の生涯には興味がある。「信仰者」と「詩人」という二つの顔。両方を行き来しながら心の中に抱えていた葛藤が詩作にも滲み出ているようで。作品解説を読みながら、詩の背景にはいったい何があったのだろうと、色々思いを巡らせてしまった。一作品毎に解説があるので、毎度このシリーズを読むたび「授業みたい」と思っちゃうが、その都度作品の理解を深めることができる点ではよい。
何度も言うが、この「日本語を味わう名詩入門」シリーズ、本当にいいですね。今回も装丁が素敵でした。図書館では児童書のコーナーにあることが多いが、是非大人にも手に取ってもらいたい。国語の時間に何となく学んでいた詩の世界がこんなに深いものだとはと、大人になって改めて気付かされる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 詩集・歌集
感想投稿日 : 2018年10月6日
読了日 : 2018年10月6日
本棚登録日 : 2018年9月22日

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