八月の御所グラウンド (文春e-book)

  • 文藝春秋 (2023年8月3日発売)
3.79
  • (62)
  • (132)
  • (103)
  • (11)
  • (1)
本棚登録 : 955
感想 : 127
4

2023年 179ページ

第170回直木賞受賞作です。
万城目学さんは初読みです。
田舎住まいの私は、近くに大きな図書館もないので、Kindle Unlimitedにお世話になっているのですが、今回はナイスタイミング、グッジョブのKindle Unlimitedです。

『十二月の都大路上下ル』
京都で行われる全国高校駅伝。補欠だった一年生のサカトゥーは、急遽先輩の代役として本番の都大路を走ることにーーー
全国高校駅伝は、なんと明日でした! このお話を読んで、今までとは違う気持ちでTV観戦できそうです。物語は爽やかな青春ものでした。

『八月の御所グラウンド』
若い頃、私はプロ野球が大好きでした。毎日のようにTVの前にかじりついて野球を観戦していました。だけど、野球の歴史については詳しくはなく、沢村栄治という名前を知っていてもそれだけでした。この物語をきっかけに、沢村栄治の栄光と悲しい経歴を知ることができました。
物語は、ライトな文体でサクサクと読み進めることができますし、ところどころで自分の感性が刺激されるような文章がありました。登場人物の描写がなんかいい感じで、シャオさんの「アイヤー」が、らんま1/2のシャンプーを思い出してうけてしまった(笑) 終盤がちょっと物足りないなあって感じで、続きやちょっとしたオチが欲しかったところです。
京都、また行ってみたくなりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説 国内 男性作家
感想投稿日 : 2024年12月21日
読了日 : 2024年12月21日
本棚登録日 : 2024年12月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする