マルティンベックシリーズ5冊目。ラーソンがある男を見張っていると、彼のいる建物が突然爆発する。事故と思われたが、実はその前に彼は死んでいた。冒頭にいくつもの小さな謎が呈示されていて、捜査官たちも初めは皆目検討がつかない。だが地道な捜査とベテランの直感によって徐々に真相が浮かび上がってくる。
今回はラーソンが大活躍。一作目では実に嫌なオッサンだったけど、段々味が出てきた感じ。マルティンやコルベリといったおなじみの面々も個性的だし、何よりみんなそれぞれの持ち味を互いに尊重しているところがよい。捜査の最中もきっちり休暇はとるし、仕事に対する姿勢が他の警察小説と違ってのんびりしているのも楽しい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー(海外)
- 感想投稿日 : 2015年4月16日
- 読了日 : 2015年4月16日
- 本棚登録日 : 2015年4月11日
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