面白いとは聞いてたけど、想像以上に楽しめた。話は単純で、アンデス山中に墜落し生き残ったパイロットと乗客が、襲ってくる悪党と戦う話。中心人物であるパイロットに悲しい過去があったり乗客の1人と恋に落ちたりするのは定番だが、その他の客たちもそれぞれ個性的で人物像がしっかりしている。歴史学者が中世に使われた石弓や投石器を作るのは単純に楽しい。特に際立っていたのは、助けを求めて徒歩でアンデスの雪山を越えようとするミゲルとフォレスターの道行きだ。山岳小説かと思うほど真にせまっていて息を飲む。悪の描き方は単純だけど、そこは時代かな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー(海外)
- 感想投稿日 : 2016年9月22日
- 読了日 : 2016年9月22日
- 本棚登録日 : 2016年3月18日
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