末期癌で余命いくばくもない「ぼく」の父が苦痛緩和のために飲む「聖水」とそれにまつわる人間関係をとおして信仰とはなにかを考えさせられる。人が人を、あるいは物を崇めるのはどうも胡散臭い。死にゆく人が拠り所にできるもの、そこに日本人の信仰に対する答えがあるのかもしれない。
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カテゴリ:
芥川賞
- 感想投稿日 : 2010年3月14日
- 読了日 : 2010年2月28日
- 本棚登録日 : 2010年2月28日
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