生まれいずる者よ 金の髪のフェンリル (講談社X文庫 ホワイトハート)

著者 :
  • 講談社 (2006年3月2日発売)
3.39
  • (4)
  • (4)
  • (19)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 73
感想 : 3
3

代理母のことが、脳裏に浮かんだ本作。
子と母のつながりは、何を指すのか。お腹に居た時間か、遺伝子か、それとも、生まれてからの時間か。
そして、子がだれと過ごすかを、だれが決めるのか。そもそも、だれかが決めていいことなのか。

タウバが言う、「愛情を分類して、どうするつもりだ?」(169p)というセリフ。
そう、愛情は分類するものではない。ないけれど、それはすべての解決にはならない。あったかもしれない愛情。手の届かない、あるはずだった愛情。それを望むことは、罪だろうか。

フェンリルは、自分がオリジナルから注がれてきた愛情を思い出し、ソナムの子を血のつながりはなくともたしかな愛情を注いでくれる処に届けることを決意する。


シリーズ第6作

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 考えさせられた
感想投稿日 : 2012年3月5日
読了日 : 2012年1月12日
本棚登録日 : 2012年3月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする