私が食べた本

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2018年12月7日発売)
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本棚登録 : 522
感想 : 50
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エッセイではない。書評集だ。であるにも関わらず、エッセイと同じかそれ以上にも村田さんのエッセンスが凝縮されたような密度の高い一冊になっていた。
「読書は音楽でたとえるなら演奏である」という言葉どおり、たった一冊の本でも読み方と感想にはかなりその人の個性がでるものなんだなぁと強く実感した。
ニュータウン、コンビニ、小説、喫茶店、そういった村田さんを構成するものについての想いもかなり深く知れました。幼い頃や思春期のときことについて打ち明けてくれている内容も多く嬉しかった。私は性を決して否定しない村田さんが大好き。彼女のような作家がいてくれることは本当に救いで、感謝しかない。
「紙の宝物」は私もたくさん持っているし、今はおえかき好きな娘がその宝物をつぎつぎに生み出している。いつまでも片付かず「いらないものは捨てなさい」とついつい言ってしまう私の目を覚まさせてくれた。そうだ、すべて宝の山なのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年1月24日
読了日 : 2019年1月24日
本棚登録日 : 2019年1月24日

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