まず間違いなく言えるのは、パイロットフィッシュに続編なんて必要なかったってこと。
感性の集合体ではなく、記憶の集合体となってしまった山崎の回想がほとんど。
回想というか、もう記憶の中でしか現実を生きていられないだけ。
ただのしみったれたさみしい中年のオッサンじゃないかこれじゃ。
国をまたいでの売春組織から可奈を救い出そうというのに、つらつらつらつら過去の女のことばかり思い出しながら哲学のような詩的なような自己完結を繰り返すばかり。
ストーリーも冗長で文章もくどい。これだけひっぱっておいたわりにラストは余りにも呆気なさすぎる。
すべてが完全に蛇足。
結局僕には由紀子しかいなかったんだって?こんだけやって?方向音痴にもほどがある。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(国内)
- 感想投稿日 : 2016年10月25日
- 読了日 : 2016年10月25日
- 本棚登録日 : 2016年10月25日
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