身売りか商売替えの段階まできている創業45年のフィデルホテル。ホテル再建に投資ファンドの柴田が社長に任命したのは、28年間社会心理学の研究をしていた大学教授の元山。フィデルホテル一筋の支配人永野は、社長のスタッフ全員の部署を総選挙で決めるという斬新すぎるアイデアに驚きつつ実行する。仲間が仲間をリストラするという事態が結果、思わぬ方向に。適材適所というのは、本人よりも周りからの評価でぴったりと合ったりするのかも。ホテルの経営回復を実験の場ととらえていた元山も自分の与えられた部署の仕事を淡々とこなしていたスタッフも少しずつ自分のホテルという気持ちが芽生え、よりよくする為にと考えるようになる。常連客の今井に顔付きがしっかりしてきたと支配人永野は、言われる。スタッフたちの気づきが成長につながってきている。今後のフィデルホテルが楽しみだなぁーと思わせてくれる。
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- 感想投稿日 : 2024年3月16日
- 読了日 : 2024年3月16日
- 本棚登録日 : 2024年3月16日
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