斬新な設定と見事な伏線の回収。
しっかりと一気読み。
語る視点が変わりながら、一連の事件の顛末をしっかりと回収できるのがすごい。かなり緻密に計算して書かれたんだなというのが、素人目にもよくわかります。微妙に語り手ごとに時間軸が前後していくので、行ったり来たりするのが理解しずらいところもあったけど、そこまで気になることもなく、しっかりと一気読みできました。
あまりにも天才すぎますが、森博嗣の四季のように、世の中にはこんな人もいるんだろうなと。その天才的な頭脳をどのように使うかは、じつはかなり紙一重で、その人間性が問われる、のかもしれません。
その頭脳を別の形で生かすことはできなかったのか、彼女の決断が切ないです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(未所有)
- 感想投稿日 : 2015年9月23日
- 読了日 : 2015年8月21日
- 本棚登録日 : 2015年8月21日
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