たとえ、世界に背いても

著者 :
  • 講談社 (2015年5月13日発売)
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本棚登録 : 70
感想 : 18
3

斬新な設定と見事な伏線の回収。
しっかりと一気読み。

語る視点が変わりながら、一連の事件の顛末をしっかりと回収できるのがすごい。かなり緻密に計算して書かれたんだなというのが、素人目にもよくわかります。微妙に語り手ごとに時間軸が前後していくので、行ったり来たりするのが理解しずらいところもあったけど、そこまで気になることもなく、しっかりと一気読みできました。

あまりにも天才すぎますが、森博嗣の四季のように、世の中にはこんな人もいるんだろうなと。その天才的な頭脳をどのように使うかは、じつはかなり紙一重で、その人間性が問われる、のかもしれません。
その頭脳を別の形で生かすことはできなかったのか、彼女の決断が切ないです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(未所有)
感想投稿日 : 2015年9月23日
読了日 : 2015年8月21日
本棚登録日 : 2015年8月21日

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