フランクル『夜と霧』への旅 (朝日文庫)

  • 朝日新聞出版 (2025年3月10日発売)
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みすず書房から出版 1956年8月15日 世界で二番目に早かった

強制収容所 テレージエンシュタット(プラハの北) ダッハウ(ミュンヘンの北)

オウム幹部井上が子供時代に書いた詩 ラッシュアワー・時につながれた中年たち・金と欲があるだけ…→自分が高校時代に感じていたことと同じで驚いた

2009年10月 東京の聖イグナチオ教会 霜山徳爾(しもやまとくじ)の葬儀 最初の翻訳者・上智大学の教授

1956年の出版時 センセーショナルな広告、強烈な写真→もし異なれば爆発的な広がり、必読書の扱いにならなかっただろう☆後々読み継がれるものには理由がある・様々な要因で大ヒットする例 ピケティ21世紀の資本…

夜と霧の映画→日本ではアウシュビッツでのユダヤ人殺害の告発映画と思っている人が多い 裸の死体の山をブルドーザーで巨大な穴に埋めるシーン→ドイツ北部ベルゲン・ベルゼン収容所で解放後、英軍が伝染病を防ぐための措置 ☆アンネフランクの収容、死亡地

生きることの意味 フランクルの灯を心の支え 世田谷一家殺人事件の遺族、がん患者、…

1977年フランクル 改訂版の出版 「それでも人生にイエスと言う」 作家のハンス・ヴァイゲルが序文「彼は、両親、兄、妻、すべてを失って地獄から故郷に戻ってきました―それにもかかわらず、復讐、報復のあらゆる衝動から自由でした」

フランクル 37歳で収容 40歳の春に解放 テレージエンシュタット(チェコ)2年1か月→ビルケナウ4日間→ダッハウの支所であるカウフェリング第3→ティルクハイム

チェコ名テレジーン 要塞の街→要塞ごとゲットーにされた・モデル収容所・複雑な星型で教会、広場あり
戦時中に赤十字の視察 偽りの演出 過密を解消するために妻の母はアウシュビッツに送られた。
記録映画撮影→その後、ガス室へ

アウシュビッツ 監視塔のゲートをくぐり抜けて引き込み線に貨車がきしみながら到着するシーン
300のバラックと4つのクレマトリウム 4つで1日4,000体以上を焼却

1945年4月27日バイエルン地方のティルクハイムで解放 40年後の式典で挨拶 アウシュビッツと違い今も残るものはほとんどない
輝ける日々―それが過ぎ去ったからといって泣くのではなく、それがあったことに微笑もう(フランクル・山の経験と意味の経験)

1997年9月2日フランクル死去 日本、ヨーロッパでもダイアナ妃死去のニュースでもちきりの頃

2つの人種だけ―品格ある者とそうでない者たち→どこの国でもホロコーストを起こす可能性あり☆日本でもクレーマーあり・品格ある者に自分は分類されているか?

夜と霧は書いてあることはシンプル。ただフランクルは往々にして世の中の逆を言う。→パッと見て分かるものの対極にある。

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感想投稿日 : 2019年12月22日
本棚登録日 : 2019年11月30日

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