パーク・ライフ (文春文庫 よ 19-3)

著者 :
  • 文藝春秋 (2004年10月8日発売)
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本棚登録 : 5835
感想 : 675
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うーん、うーん
難しい
なんというか
世界やものの見方とか、人間という生き物についてだとかそういう部分を描いているのかなって、読んでいて考えさせられることとかなるほどって思うこともいろいろあった
でも最終的に「うーん、ん?」という感じで終わってしまった感が否めないというか、2つとも

そりゃ起承転結がしっかりあって純粋に“面白い”お話が全てじゃないってのは分かるし、今作も考察できそうな部分もたくさんあるんだけど

少なくとも読んでいて楽しいものではないのかな


ただ、こういった物語よりも人間の内の部分を書いたような作品を読むと「あ〜これ私だけじゃないんだ」って安心することが多くてすこし楽になれる

今作では特に『風景が意識的にしか見えない』というところがとてもしっくりきた
私もよくボーッとしてしまう
じーっと一点を見つめてはいるけど思考は別の場所にトリップしていて、その先にあるものは頭には入ってきていないことがよくある
目線の先が人だったりするとハッと意識が目の前に戻ってきたときに見つめてごめんなさい〜って心の中で誤ったりして…



パークライフの方はまあ穏やかというか、人と人の関わりのような感じであったけど、flowerちょいきつめでしたね〜
多分私はに性描写が苦手なんだと思います、そのへんがどうしても好きになれなかった

でも破壊衝動…とは違うのかもしれないけどそういう衝動って多分誰にでもあるんだろうな、自分も例外でなく


あんまり関係ない部分で、仕事の割に給料高くない?って思ってしまったんだけど東京だとそんなもんなのかな?時代?安月給ツラい…
高級ホテル泊まりて〜


吉田修一さんのお話読むのはお初でした〜!邦画の中でかなりトップレベルに好きな『横道世之介』の原作著者ということでかなり気になっていたんですが、なるほど、なんか分かる気がする、という感じでした
沖田修一監督の作品が好きなのでもしかしたら監督の色が強いのかもですが、人と人との日常的な関わりが描かれていた点でこのパークライフに近い作品なのかなと言う気がします、『横道世之介』読めよって感じですよね

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年12月3日
読了日 : 2019年12月3日
本棚登録日 : 2019年12月3日

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